ビジネスフォンのリース料金相場と内訳|安く契約するコツも紹介

ビジネスフォン導入にあたって、コストを抑えるためにリースを検討している担当者の方もいるのではないでしょうか。実際どのくらいの相場感なのか気になっていることかと思います。

本記事では、ビジネスフォンのリース料金相場や内訳などを紹介します。ビジネスフォンをリースで導入する際の参考にしてみてください。

 

目次
  1. 1. ビジネスフォンをリースする仕組み
  2. 2. ビジネスフォンのリース料金相場と内訳
    1. 2-1. 電話機
    2. 2-2. 主装置
    3. 2-3. 設置工事
  3. 3. ビジネスフォンのリース料金を安くするコツ
    1. 3-1. 相見積もりをとる
    2. 3-2. 機能と台数を絞る
    3. 3-3. 電話回線を同時に契約する
    4. 3-4. 工事を同時に依頼する
    5. 3-5. クラウドPBXを検討する
  4. 4. ビジネスフォンのリース契約をする前に確認すること
    1. 4-1. 導入目的を明確にする
    2. 4-2. コストを算出する
    3. 4-3. リース会社の情報を確認する
    4. 4-4. 再リースの可否と金額を確認する
  5. 5. ビジネスフォンをリースするメリット
    1. 5-1. 初期費用を抑えられる
    2. 5-2. 機種の選択肢が増える
    3. 5-3. 経費計上できる
    4. 5-4. 事務処理の手間を省ける
  6. 6. ビジネスフォンをリースするデメリット
    1. 6-1. 途中解約がしづらい
    2. 6-2. 支払う総額が高くなる
    3. 6-3. 契約満了後は返却する
    4. 6-4. クーリングオフの適用外になる
  7. 7. ビジネスフォンのリース料金相場を紹介しました

ビジネスフォンをリースする仕組み

ビジネスフォンをリースする仕組み

リースとは、商品を購入する代わりに、リース会社から商品を貸借する契約のことです。リース会社に対して、毎月一定の料金を支払うことで利用したい商品の借り入れができます。新たにビジネスフォンを導入する場合、初期費用が高額になりやすいですが、リース契約の場合は月額料金を支払う代わりに初期費用を安く抑えられます。

ビジネスフォンをリースする期間は、定耐用年数の6年を基準にして決められます。

ビジネスフォンのリース料金相場と内訳

ビジネスフォンのリースで毎月支払う料金は「商品の導入費用(電話機+主装置+工事費など)×リース料率」で算出されます。

料率は各リース会社によって独自に定められており、契約期間に応じて変動しますが、大まかな目安は以下のとおりです。

リース期間

リース料率

5年リース

2%

6年リース

1.7%

7年リース

1.5%

期間が短いほど料率は高くなり、長いほど低くなる傾向にあります。

一般的なビジネスフォンのリース料金相場は以下のとおりです。

設置台数

月額リース料金

1台

3,600円〜

5台

6,000円〜

10台

10,000円〜

20台

17,000円〜

50台

50,000円〜

100台

100,000円〜

ビジネスフォンは同じ性能でもメーカーによって価格が異なります。新品と中古品のどちらを導入するかでも、価格が大幅に変動します。さらに、選ぶリース会社や契約期間によって料率が異なるので、同じ商品でもリース料金が変わります。

電話機

ビジネスフォンを導入する際は、電話機の購入が必要です。新品もしくは中古品で購入することになります。新品の電話機は、主要メーカーが数年スパンで開発・販売しているのが特徴です。最新の機種は外線や内線に加えて、スマートフォン連携、CTI連携(電話とコンピューターをつなぐシステム)など様々な機能が搭載されています。

新品電話機(主装置なし)の一般的な価格は、1台10,000〜40,000円程度になります。例えば富士通株式会社のDG-Station100PA2は39,300円(税込)です。

また、中古品はすでに誰かが使っている状態なので、新品よりも低価格で販売されているのが特徴です。同じ機種でも中古品を導入すれば、初期費用が抑えられます。一般的な中古価格は1台4,000〜15,000円程度です。例えば日本電信電話株式会社(NTT)のIX MBS-24LSTELは5,720円(税込)で販売されています。

ただし、中古品は同じ商品でも販売会社によって価格が異なるので、事前に確認してみましょう。

主装置

ビジネスフォンを利用する際は、電話機だけでなく主装置(PBX)も必要です。主装置とは複数の電話回線を集約し、内線と外線、内線同士の接続をコントロールする交換機のことです。電話機に接続して使用します。

主装置の単体の価格は100,000〜300,000円程度です。電話機と主装置がセットになって販売されているケースが多くあります。例えば、NECビジネスフォンのAspireWXは、多機能電話機3台と主装置がセットで430,000円で販売されています。

設置工事

ビジネスフォンを導入する際は設置工事が必要です。新品と中古のどちらを購入しても必要になります。主な工事の種類と費用は以下のとおりです。

工事の種類

概要

費用相場(1台あたり)

電話機設置工事

電話機の配線を接続し設定を行う

3,000〜5,000円

交換機器工事

主装置(PBX)を設置する

2,000〜3,000円

電話配線工事

各電話機と主装置を結ぶ配線を取り付ける

2,000〜3,000円

上記に加えて作業員の人件費、出張費、接続チェック・通話テスト費などもかかります。設置工事を依頼する際は、見落としがないように確認しましょう。

ビジネスフォンのリース料金を安くするコツ

ビジネスフォンのリース料金を安くするコツ

ビジネスフォンのリース料金は工夫をすることで安くなる可能性があります。

相見積もりをとる

リース契約をする前に、複数のリース会社から見積もりを取得しましょう。相見積もりを取ることで、料金を比較して安い会社と契約できます。また、他社の見積もり内容をもとに料金の交渉も行いやすくなります。

機能と台数を絞る

ビジネスフォンは使える機能数や台数が多いほど総額が高くなります。最低限必要な機能を搭載した機種を選定し、業務で使用する分だけ導入しましょう。余分な料金を払うことがなくなり、リース料金を抑えやすくなります。

電話回線を同時に契約する

ビジネスフォンを利用するには電話回線が必要です。ビジネスフォンと電話回線を同時に契約することで割引してもらえる可能性があります。その場合、別々で契約するよりも総額が安くなります。販売会社で割引やキャンペーンを行っているか確認してみましょう。

工事を同時に依頼する

ビジネスフォンの設置には工事が必要です。機器と設置工事を一緒に申し込むことで、別々で依頼するよりも料金を抑えられます。ビジネスフォンの販売会社に問い合わせをして、設置工事をまとめて依頼できるか確認してみてください。

クラウドPBXを検討する

ビジネスフォンを導入するなら、クラウドPBXを利用するのも方法の1つです。クラウドPBXとは、インターネットを介して提供される電話サービスのことです。パソコンやスマートフォンを使って代表電話での通話や内線ができるため、電話機や主装置の用意が不要です。月額料金はかかりますが、初期費用を大幅に抑えてビジネスフォンの機能を利用できます。

ビジネスフォンのリース契約をする前に確認すること

ビジネスフォンのリース契約をする前に確認すること

ビジネスフォンのリース契約をする際は、事前準備が欠かせません。納得のいくリース契約をするために、確認事項を把握しましょう。

導入目的を明確にする

ビジネスフォンを導入する目的を明確にしましょう。目的がわかれば、必要な機能や台数などが明確になります。不要な機能がついた機種を選定したり、必要以上の台数を購入したりすることはないでしょう。ビジネスフォンの導入にかかる料金を抑えやすくなります。

コストを算出する

リース契約をすると、初期費用を抑えられますが、毎月リース会社に料金を支払わなければなりません。リース会社によって料金が異なるので、運用コストの確認が必要です。自社の予算に合う会社を選定して契約を締結しましょう。

リース会社の情報を確認する

信頼できるリース会社と契約するために、会社情報を確認しましょう。そのときは、会社概要や口コミを確認します。ホームページに会社概要が記載されていなかったり、悪い口コミが書かれていたりする場合、違法業者の可能性があるので注意してください。

また、リース会社の実績を確認するのも有効です。実績が豊富であったり、同じ業界・業種の会社が契約していたりすると、安心して契約できる可能性が高まります。

再リースの可否と金額を確認する

長期的にビジネスフォンを利用するなら、再リースの可否と金額を確認しましょう。リース期間が満了した場合、リース会社に機器を返却することになります。そこで再リースできれば、返却せずに同じ機器を使い続けられます。

また、再リースをする際は、通常リースよりも安くなる可能性があります。契約更新時の金額も確認してみてください。

ビジネスフォンをリースするメリット

ビジネスフォンをリースするメリット

ビジネスフォンをリースすると様々なメリットがあるので確認しましょう。

初期費用を抑えられる

リース契約すると導入時に高額な初期費用を用意する必要がありません。初期コストを抑えたい会社にとってぴったりです。

機種の選択肢が増える

リースを活用すると初期費用が抑えられるため、今までは選択肢に含められなかった高額機種を導入しやすくなります。
選べる機種の選択肢が増えるので、自社の要望に合うものを導入できるでしょう。

経費計上できる

ビジネスフォンをリースした場合、物品の所有者はリース会社です。
利用者は固定資産税の支払い義務がありません。リースで支払った料金は全て経費として会計上処理されるため、節税を期待できます。

事務処理の手間を省ける

リースを利用せずにビジネスフォンを導入した場合、資金調達、記帳、償却事務など様々な事務処理が発生します。一方でリースを利用すると、リース会社が事務処理を行ってくれます。自社で対応する手間を削減できるため、事務処理を効率化させられるでしょう。

ビジネスフォンをリースするデメリット

ビジネスフォンをリースするデメリット

ビジネスフォンをリースする場合、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットも把握した上で利用を検討しましょう。

途中解約がしづらい

リース契約は基本的に契約途中の解約ができません。やむを得ない場合は、違約金が発生したり、残債を一気に支払ったりすることになります。高額なコストが発生してしまうため、契約期間が終わるまで使い続けるか確認しましょう。

支払う総額が高くなる

リース契約は初期費用を抑えられるのがメリットです。しかし、長期にわたって月額料金を支払うので、ビジネスフォンをリースしない場合よりも総額が高くなる可能性があります。契約する際は、ランニングコストを算出した上で導入を検討してください。

契約満了後は返却する

リース契約の期間終了後は、リース会社に機器を返却しなければなりません。同じビジネスフォンを使い続けるなら、再リース契約が必要になります。長期的に使う予定がある場合は、契約時に再リースを確認しておきましょう。

クーリングオフの適用外になる

リースはファイナンス契約なので、クーリングオフが適用されません。
ビジネスフォンをリース契約した場合、キャンセルができないことに注意が必要です。必要性を考えた上でリースを利用しましょう。

ビジネスフォンのリース料金相場を紹介しました

ここまでビジネスフォンのリース料金相場を紹介しました。

リースは初期費用がかかりませんが、その分月額料金がかかります。選定するビジネスフォンの機種やリース会社によって、リース料金が変動します。ビジネスフォンを導入する際に本記事をお役立てください。