PacketiX VPNの価格・ライセンス体系|使い方・購入方法

PacketiX VPNの価格・ライセンス体系|使い方・購入方法

安全にインターネットを利用するために「PacketiX VPN」の導入を検討している人もいるでしょう。PacketiX VPNを導入するなら、どのくらいの価格なのかを把握することが重要です。

本記事では、PacketiX VPNの価格やライセンス体系を紹介します。用途にあわせて適切な製品を導入しましょう。

目次
  1. 1. PacketiX VPNとは
    1. 1-1. SoftEther VPNとの違い
  2. 2. PacketiX VPNの使い方
  3. 3. PacketiX VPNの価格・ライセンス体系
    1. 3-1. 法人向け製品エディション
    2. 3-2. 個人・SOHO向け製品エディション
    3. 3-3. 延長サブスクリプション契約
    4. 3-4. 追加クライアント接続ライセンス・追加拠点間接続ライセンス
    5. 3-5. エディション間のアップグレード
  4. 4. PacketiX VPNの購入方法
    1. 4-1. 販売パートナーから購入する
    2. 4-2. オンラインで購入する
  5. 5. PacketiX VPNの価格【まとめ】

PacketiX VPNとは

PacketiX VPNは、ソフトイーサ株式会社が提供しているVPNサービスです。個人・家庭的なネットワークから、中小規模・大企業のネットワークまで幅広い範囲をカバーしています。法人向けの利用では、企業内、クラウド、スマートフォンなどの環境でVPN構築ができるソフトウェアです。

PacketiX VPNはハードウェアのVPN製品ではないため、容易に導入が可能です。ソフトウェアをダウンロードしてコンピュータにインストールすれば利用できます。さらにパソコンをVPNサーバーとして使用できるため、新規でVPNサーバーを構築する手間がかかりません。

純国産のソフトウェアであり、マニュアル・管理ツール・運用ログが全て日本語で表示されます。海外産のVPNソフトウェアは日本語対応していないケースもありますが、PacketiX VPNであれば英語が苦手でも安心して使用できます。

SoftEther VPNとの違い

ソフトイーサ株式会社のVPNサービスは、PacketiX VPNの他にSoftEther VPNも提供されています。PacketiX VPNは有料のソフトウェアですが、SoftEther VPNはオープンソースで無償提供されるVPNソフトウェアです。

PacketiX VPNは、筑波大学の研究プロジェクトとして運営されており、個人利用はもちろん、業務用途でも利用できます。

大きな違いは、サポート面にあります。PacketiX VPNは有料のソフトウェアのため、運用中に発生したトラブルや不明点などの問い合わせが可能です。一方でSoftEther VPNは、無償で提供されているため、原則、提供元のサポートが受けられません

充実したサポートを受けながらVPN接続をしたいなら、有料版のPacketiX VPNがおすすめです。

PacketiX VPNの使い方

PacketiX VPNを導入する前に、どのような使い方ができるのか把握することが重要です。使い方を把握して、自社の活用シーンを掴みましょう。

主な使い方は、以下のとおりです。

企業内VPN

  • ・PC間のネットワーク接続ができる

  • ・拠点間のネットワーク接続ができる

クラウドVPN

  • ・ローカルパソコンをクラウドVM(仮想マシン)に参加できる

  • ・クラウドVMを企業内LANに参加させられる

  • ・クラウドとLAN間をVPN接続できる

  • ・複数のクラウド間、複数の場所に分散されたクラウドVM間で

  •  1つの統合ネットワークを構築できる

モバイルVPN

  • ・iPhoneやAndroidを企業内LANに接続できる

  • ・モバイルノートパソコンをVPN接続できる

ITプロフェッショナルの

ためのVPN

  • ・管理対象のコンピュータやアプリをリモート管理できる

  • ・独自のクラウドサービスを構築できる

  • ・ネットワークの設計、テスト、シミュレーションを行える

ホームユーザーの

ためのVPN

  • ・外出先や自宅からリモートアクセスできる

  • ・海外からネットワークを利用できる

NAT・ファイアウォールの内側に

VPNサーバーを設置

・企業のファイアウォールの制限を受けずにネットワークを利用できる

レガシーVPNを置換

・ハードウェアのIPsecVPN製品・OpenVPNをPacketiX VPNに

 置き換えられる

PacketiX VPNの価格・ライセンス体系

続いて、PacketiX VPNの価格ライセンス体系を紹介します。製品ごとに価格が異なるため把握しましょう。

法人向け製品エディション

エディション名

リモートアクセスVPNの

接続可能数

拠点間VPNの

接続可能数

価格ライセンス

(無期限)+

1年間

サブスクリプション契約

価格ライセンス

(無期限)

+3年間

サブスクリプション契約

Standard Edition

(小規模企業向け)

30同時接続まで

2拠点まで

(1同時接続まで)

104,500円

172,425円

Professional Edition

(中規模企業向け)

100同時接続まで

4拠点まで

(3同時接続まで)

165,000円

272,250円

Enterprise Edition

(大規模企業向け)

300同時接続まで

10拠点まで

(9 同時接続まで)

660,000円

1,089,000円

Ultimate Edition

(大規模企業向け)

無制限

無制限

オープン価格

(別途見積もり)

オープン価格

(別途見積もり)

法人向け製品エディションは無制限でライセンスを利用できますが、サポートサービス・ソフトウェアのバージョンアップサービスは、1年間または3年間のサブスクリプションのみです。サブスクリプションの期限が終了した場合、そのままソフトウェアを継続利用できますが、サポートを受けるなら延長契約が必要になります。

個人・SOHO向け製品エディション

エディション名

リモートアクセスVPNの

接続可能数

拠点間VPNの

接続可能数

製品ライセンス価格

(1年間)

製品ライセンス価格

(無制限)

Home Edition

(家庭内ユーザー向け)

2同時接続まで

利用不可

2,420円

7,260円

Small Business Edition

(SOHOユーザー向け)

5同時接続まで

2拠点まで

(1同時接続まで)

16,467円

49,401円

個人向けの製品エディションは「1年間」「無制限」のライセンスのみです。有効期限が1年間のライセンスは発行日から1年間経過すると自動的に動作が停止してしまうため、ライセンスを継続利用するなら新たにライセンスを購入する必要があります。

また、個人向け製品は、法人と違ってサブスクリプション契約がついておらず、サポートを受ける際は電子メールで質問を送信します。ただし、ベストエフォートでの対応になるため、回答の品質・日数は保証されていません。

延長サブスクリプション契約

製品エディション名

価格

1年間延長の

サブスクリプション契約

価格

3年間延長の

サブスクリプション契約

Standard Edition

(小規模企業向け)

52,250円

120,175円

Professional Edition

(中規模企業向け)

82,500円

189,750円

Enterprise Edition

(大規模企業向け)

330,000円

759,000円

Ultimate Edition

(大規模企業向け)

オープン価格

(別途見積もり)

オープン価格

(別途見積もり)

法人向けエディションには、標準で1年間、3年間のサブスクリプションが含まれています。サブスクリプションの契約期間を超えて利用する場合、延長手続きが必要です。

追加クライアント接続ライセンス・追加拠点間接続ライセンス

追加接続ライセンス名

概要

価格(1個あたり)

追加クライアント接続

ライセンス1ユーザー

製品エディションのリモートアクセスVPNの

接続可能数を1ユーザー増加

13,200円

追加クライアント接続

ライセンス10ユーザー

製品エディションのリモートアクセスVPN の

接続可能数を10ユーザー増加

105,600円

追加クライアント接続

ライセンス100ユーザー

製品エディションのリモートアクセスVPNの

接続可能数を100ユーザー増加

792,000円

追加拠点間接続

ライセンス1拠点

製品エディションの拠点間接続VPNの

接続可能数を1拠点増加

165,000円

追加拠点間接続

ライセンス10拠点

製品エディションの拠点間接続VPNの

接続可能数を10拠点増加

1,320,000円

追加ライセンスの購入は、法人向け・個人向け製品エディションを導入している方が対象です。製品エディションを導入していない方は、追加ライセンスを購入できないことに注意しましょう。

エディション間のアップグレード

法人向け・個人向けの製品エディション間で同じエディションにアップグレードする場合、価格の差額を支払うことで実現できます。

例えば、法人向けの下位エディションから、上位エディションに変更することが可能です。

ただし、法人向けから個人向け、個人向けから法人向けのエディションにアップグレードすることはできないので注意しましょう。

PacketiX VPNの購入方法

PacketiX VPNの購入方法

最後にPacketiX VPNの購入方法を紹介します。

販売パートナーから購入する

法人向け製品エディションは、認定の販売パートナー(代理店)から購入します。販売パートナーはソフトイーサ株式会社の公式サイトで公開されています。

法人向け製品エディションの購入を検討しているなら、販売パートナーに問い合わせしてみましょう。

オンラインで購入する

オンラインでは、法人向けと個人・SOHO向け製品エディションどちらも購入が可能です。Amazon.co.jpぷらっとオンラインで希望のソフトウェアを購入しましょう。

ただし、法人向けエディションをオンラインで購入する場合は「Standard Edition」「Professional Edition」のみが対象です。

「Enterprise Edition」と「Ultimate Edition」の購入をするなら、販売パートナーに相談しましょう。

PacketiX VPNの価格【まとめ】

PacketiX VPNは純国産のVPNソフトウェアです。法人向けと個人向けに製品エディションが分けられており、価格が設定されています。自社の予算や用途などを整理した上で、適した製品エディションを選定することが重要です。

また、PacketiX VPNの購入方法は、製品エディションごとに異なります。希望のエディションを選定したら、販売パートナーまたはECサイトで購入してみてください。