京セラの複合機・コピー機の特徴は?コストや選ぶ際の注意点を解説
京セラのコピー機の導入を検討中の方は、購入前に京セラ製品の特徴や費用感を押さえておくと最適な複合機を選びやすいでしょう。本記事では京セラの複合機・コピー機の魅力や主要製品、選ぶ際の注意点について解説します。
京セラ複合機・コピー機の魅力
まずは、京セラ複合機・コピー機の魅力をご紹介します。
1.コストパフォーマンス面|耐久性が高い
京セラは、1959年の創業からセラミックを主とする部品、機器の開発を行ってきました。コピー機・複合機における「ドラム」も自社開発しています。ドラムは、トナーを記録紙に写すための部品でドラムの耐久性によって印刷枚数が異なります。
京セラのコピー機・複合機のドラムには、耐久性の高い「アモルファスシリコン」を採用。一般的なドラムは10万枚程度のところ、京セラのコピー機・複合機では100万枚の印刷が可能です。実際に「大量に印刷しても紙詰まりや故障が少ない」という声もあり、故障しにくさには定評があります。
また、カウンター料金(印刷枚数に応じて発生する月額費用)が安いのも京セラの特徴です。一般的には1枚あたり白黒で1円、カラーで10円が底値ですが、京セラ製品は白黒で0.7円、カラーでも7円程度とされています。
2. ネットワーク面|3つのネットワークを使い分け可能
京セラのコピー機・複合機では、以下の3つのネットワークを使い分けることができます。
- 無線LAN
- 有線LAN
- Wi-Fiダイレクト
一般的なコピー機には、PCとコピー機をLANケーブルで繋ぐ有線LANと、LANケーブルを介さずPCやスマホに接続できる無線LANの2機能を搭載しています。京セラのコピー機・複合機には、さらに「Wi-Fiダイレクト」と呼ばれるネットワーク機能が備わっているのが特徴です。PC端末を介さずコピー機本体とスマホを無線で繋ぎ、スマホから直接データを送受信できます。
また京セラのコピー機・複合機は、クラウドサービスとの連携機能も充実。Googleドライブからデータを共有して文書を印刷したり、メモ帳サービスのEvernoteから印刷できたりと、柔軟なデータのやり取りが可能です。
3. ユーザビリティ面|操作性の優れたタッチパネル
京セラのコピー機・複合機には大きめのタッチパネルが搭載されており、ボタンの数も最小限に抑えられたスッキリとしたデザインとなっています。
タッチパネルには、紙詰まりやトナー交換など機器のメンテナンス手順も表示可能です。普段よく使うメニューをタッチしやすい場所に表示させるなど、自社に合った設定が行えます。
また京セラのコピー機・複合機には人感センサーが付いており、人が検知範囲内に入ると自動で機器が作動。電源を付けてから実際に使えるようになるまでの時間ロスも削減できます。
4. セキュリティ面|ジョブボックスを採用
京セラのコピー機・複合機では「ジョブボックス」を採用。ジョブボックスとは、事前に設定したパスワードを入力しなければ印刷ができない管理システムのことです。
印刷時にパスワードが必須となるため、コピー機の近くに資料を置き忘れた際の不正利用を防ぐことができます。また利用者は、同機器のハードディスクドライブにアクセスできない仕組みになっています。印刷履歴の閲覧などによる情報漏洩のブロックが可能です。
京セラ複合機・コピー機の主要製品と特徴
京セラはさまざまな複合機・コピー機を生産・販売しています。本章では、数ある京セラ複合機・コピー機の中でも、主要製品とその特徴をご紹介します。
COSYS M6635cidn | 本体価格が安い
画像引用:京セラ|カラーA4複合機 ECOSYS M6635cidn
COSYS M6635cidnは、あらゆる業務シーンに応じた使い方ができるコンパクトなA4複合機です。同製品では、耐久性の高い「PSLPドラム」を採用しています。
本体価格を抑えつつもスペックを維持。寿命も60万枚までと長く、20万枚程度までは部品交換の必要がありません。オフィスで月間5,000枚印刷する場合は1年間で6万枚印刷することになり、およそ10年ほど利用できるでしょう。
オフィスの限られた場所でも設置できるコンパクトサイズ(480×577×619.5mm)であるのも魅力です。
公式ページ |
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本体価格 |
583,000円 |
印刷速度 |
カラー35枚・白黒35枚/1分 |
基本機能 |
コピー、プリント、スキャン、FAX、無線(OP)、有線、 タッチパネル、両面印刷 |
TASKalfa 4053ci | 中間スペック
画像引用:京セラ | カラーA3複合機 TASKalfa 4053ci
TASKalfa 4053ciは、京セラ複合機・コピー機の中でも中間スペックに位置するモデルです。中間スペックといいつつも、高画質で美しい発色、高速プリントスキャン、最大5,000枚の大量排紙など機能性は十分といえます。
また、10.1インチと大きめのタッチパネルを採用しており、アイコンとテキストをシンプルに配置した見やすい表示が特徴です。スマートフォンを動かすような感覚でサクサクと操作ができます。
公式ページ |
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本体価格 |
1,650,000円 |
印刷速度 |
カラー40枚・白黒40枚/1分 |
基本機能 |
コピー、プリント、スキャン、FAX(OP))無線(OP)、 有線、タッチパネル、両面印刷、インターネットFAX(OP) |
TASKalfa 8353ci/7353ci | ハイスペック
画像引用:京セラ | カラーA3複合機 TASKalfa 8353ci/7353ci
TASKalfa 8353ci/7353ciは、京セラ複合機・コピー機の中でもスペックの高いモデルです。最大給紙8,815枚、最大100枚綴じができるなど、会議やプレゼン資料など書類の大量コピー・印刷の高速処理を実現。
上記2種類の複合機の機能に加えて、スキャン時のテキスト自動読み取りやPDFの作成、案件や請求書の仕分けなど便利な機能を多数揃えています。
公式ページ |
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本体価格 |
3,454,000円 |
印刷速度 |
カラー65枚・白黒73枚/1分 |
基本機能 |
コピー、プリント、スキャン、FAX(OP)、無線(OP)、有線、タッチパネル |
京セラの複合機・コピー機の注意点
京セラのコピー機・複合機にはさまざまな魅力がある一方で注意点もあります。特に以下の2つには注意しましょう。
1.拠点が少なくメンテナンスに差が出やすい
全国に数百ヵ所の拠点を持っている大手が多い一方で、京セラは100ヶ所を割っています。都市部には拠点はありますが、離れた地域になるとメーカーメンテナンスが難しくなる場合も。事業所によって対応に差が出ることもあるため注意が必要です。
2. 3種類の保守サービスがある
京セラのコピー機・複合機には3つの保守サービスがあります。各サービスによって補償内容が異なるため事前に確認しておきましょう。
セット方式
セット方式は、京セラ側が指定した契約先からトナーを購入することで、京セラのアフターサポートを受けられる形式です。トナーを使い切るまでがサービス対象期間となり、同じ契約先からトナーを再購入することで期間が延長されます。
チャージ方式
チャージ方式は「期間内のコピー枚数」に応じて料金が発生する形式です。決まった料金を支払うことで保守サービスを受けられます。トナー費用も含まれているため、カラー印刷を多用する場合におすすめです。
スポット修理方式
スポット修理方式は、コピー機にトラブルが発生した際、その都度料金を支払う方式です。サービス内容は、修理はもちろん点検やメンテナンスまでさまざま。ただ、部品交換費用や訪問スタッフの出張費用など修理費とは別の費用が発生するので注意が必要です。
【まとめ】予算や求めるスペックに応じた京セラ製品を選ぼう
京セラの複合機・コピー機は耐久性が高く、操作性やセキュリティ性も十分なスペックを持っています。京セラはさまざまな複合機をリリースしており、機器によって本体料金や機能が異なるため、自社の目的や予算に合ったものを選びましょう。