Sharpの複合機の価格や特徴は?評判やおすすめの企業も紹介!
「オフィスにSHARPの複合機を導入しようとしているけど性能や価格はどうなの」とお悩みですか?複合機メーカーはたくさんありますが、調べても以下のような疑問が出てきます。
- SHARP複合機の実力や評判はどうなの?
- 価格やコストパフォーマンスは?
- SHARPの複合機は自社に向いている?
本記事ではSHARPの複合機について上記の悩みにお答えします。最後まで読むことで、SHARP複合機を導入するべきか判断できるようになります。ぜひご活用ください。
SHARP複合機の特徴
SHARPの複合機は「低コスト」と「操作性の高さ」が大きな特徴といわれています。
コストが低い
もともとSHARPの複合機は、競合他社との差別化のため本体価格を低く抑えているのが特徴。競合他社と同等の機能を持ちながら本体価格が約100〜250万円と安く(相場は約100〜600万円)、導入しやすいというメリットがあります。また、耐久性にも優れており、すぐに壊れてしまうということが少なくランニングコストも安いといえます。
また、中古の複合機を探している場合にもSHARPは流通量が多く、手頃な機種を見つけやすいのも特徴です。旧型から最新モデルまで予算にあわせて選べるのもSHARPの魅力といえるでしょう。
操作性が高い
(画像引用元:シャープ株式会社)
シャープ製複合機のもう一つの特徴は操作しやすいこと。
コンビニエンスストアに置かれているコピー機を見ると、多くがSHARP製であることに気づきます。その理由は「操作がしやすい」から。若者からお年寄りまで利用するコンビニエンスストアのコピー機は、誰でも直感的に操作できる必要があります。また、機械に弱い店舗スタッフでも扱えることが求められます。
家電メーカーとして長年第一線で戦ってきたSHARPだからこそ、高い操作性、わかりやすいメニュー配置にこだわったモノづくりができているということでしょう。
SHARP複合機の業界シェアは第4位
2022年の複合機業界のシェアは以下のとおりです。
- 1位 富士フイルムBI(旧富士ゼロックス)
- 2位 RICOH(リコー)
- 3位 Canon(キャノン)
- 4位 SHARP(シャープ)
- 5位 コニカミノルタ
SHARPは第4位につけています。先ほどのコンビニエンスストアの例からもわかるように、SHARPの信頼性は高いということがうかがえます。
ちなみに上位3社の特徴は「品質の高さ」「保守メンテナンスサポートのよさ」が理由。多少割高であってもそれを上回る印刷品質のよさやしっかりしたサポート体制が上位3社の強みと考えられます。
50年を超えるSHARP複合機の歴史
SHARPというと家電のイメージが強いかもしれません。実は、同社の複合機事業は2022年で50周年を迎えており、SHARPは複合機メーカーとしても長い歴史を持つ会社です。
その実力は、1979年ハガキにコピーできる「SF-740」でベストセラー、1981年には軽量小型が特徴の「SF750」で全米シェア1位にもなっているほど。
2001年には業界初のセキュリティ認証「CommonCriteria」を取得し、2017年には世界で初めて「ハードコピーデバイスプロテクション プロファイル v1.0」に適合した認証を取得しています。
このように、SHARPは決して上位3社にひけを取らない複合機を提供し続けているトップメーカーであることがわかります。
SHARP複合機のラインナップ
ここからはSHARP複合機のラインナップをご紹介します。
SHARPは、MXシリーズとBPシリーズを主軸に展開しています。それぞれ見ていきましょう。
(※基本的に複合機の価格は印刷速度が高速なほど高額になります。)
主力のMXシリーズ
(画像引用元:シャープ株式会社)
MXシリーズは、長年SHARP複合機の主力として多くの企業で導入されてきた実績があります。
コンパクト設計でスペースに制限があるオフィスでも設置できるのが特徴。また、高速印刷、高速スキャンなどハードユースにも十分耐えられる性能を持ちます。
10.1インチの大型タッチパネルは、シンプルなアイコンメニューで操作がしやすく、直感的に利用可能。また、業務時間を設定しておくと自動でスリープモードに入るなど省エネにも対応しています。
それぞれの価格とスペックを表にまとめました。なお、リース価格は要問い合わせとなっています。
機種名 |
価格(税込み) |
印刷速度(分) |
読取速度(分) |
MX-6171 / MX-5171 / MX-4171 |
2,596,000円 / 2,387,000円 / 2,178,000円 |
61枚 / 51枚 / 41枚 |
両面220面 |
MX-6151 / MX-5151 / MX-4151 |
2,431,000円 / 2,222,000円 / 2,013,000円 |
61枚 / 51枚 / 41枚 |
片面80枚 |
MX-3661 / MX-3161 / MX-2661 |
1,936,000円 / 1,556,500円 / 1,413,500円 |
36枚 / 31枚 / 26枚 |
片面80枚 |
クラウド対応のBPシリーズ
(画像引用元:シャープ株式会社)
デジタルフルカラー複合機のBPシリーズは、よりスマートな働き方を支援する「Business Partner」になることをコンセプトに設計・開発されました。とくに、リモートワークでも利用できるように、クラウドとの連携を強化。AIによるスキャンなど次世代技術を盛り込んだ複合機となっています。
印刷速度は機種名末尾の2桁を見れば判別可能。上位機種にはプリンターの前に人が立つと自動でアクティブになる「人感センサー」が搭載されているなど、使いやすさを意識した設計がされています。
スキャン機能はAIが傾きや用紙の幅を自動で検知・修正してくれるため、大きさや配置などを気にせずスキャン可能。SHARPが提供するクラウドオフィスサービス「COCORO OFFICE」と連携すれば、日々の利用状況やカラーとモノクロの利用比率などをレポートしてくれます。
それぞれの価格とスペックを表にまとめました。なお、リース価格は要問い合わせとなっています。
機種名 |
価格(税込み) |
印刷速度 |
読取速度(分) |
BP-70C65 / BP-70C55 / BP-70C45 |
2,596,000円 / 2,387,000円 / 2,178,000円 |
65枚 / 55枚 / 45枚 |
両面280面 |
BP-70C26 / BP-60C26 |
1,578,500円 / |
26枚 / 26枚 |
両面240面 片面120枚 / 片面80枚 |
BP-60C36 / BP-60C31 |
1,936,000円 / |
36枚 / 31枚 |
片面80枚 |
BP-20C25 |
1,100,000円 |
25枚 |
片面37枚 |
その他オプション
SHARPの複合機はオプションで各種ソフトウェアを追加可能です。
- Sharpdesk:小規模グループでの情報共有をサポート
- SharpAccountant Lite:複数の複合機を一括管理。利用状況を集計・分析して用紙削減を提案
- Sharpdesk Mobile:モバイル端末から手軽にプリントアウト
- Sharp Remote Operation for Work:複合機に触れなくてもモバイル端末からコピー・スキャン・ファクスが可能
SHARP複合機の評判は?
ここからはSHARP複合機の評判をご紹介します。
価格・ランニングコスト
SHARPの複合機は本体価格の安さに定評があります。例として、富士フイルム、RICOH、CANON、SHARPそれぞれの最上位機種を比較してみましょう。
メーカー・機種 |
価格(税込み) |
印刷速度 |
富士フイルムBI「Apeos C8180」 |
6,282,100円 |
81枚 / 分 |
RICOH IM C8000 |
4,554,000円 |
80枚 / 分 |
CANON iR-ADVC7780 |
4,180,000円 |
70枚 / 分 |
SHARP「BP-70C65」 |
2,596,000円 |
65枚 / 分 |
本体価格では、最も高い富士フィルムと最も安いSHARPでは倍以上の差があります。また、印刷速度に関しても大きく差があるわけではありません。高スペックにこだわらないのであれば、十分に検討する価値があるといえるでしょう。
また、ランニングコストに関してはメーカーと「カウンター保守契約」を締結しているかによって変わってきます。
カウンター保守契約とは、印刷時に1枚単位で料金がかかるかわりに、修理代とトナー代が無料になる契約。カウンター保守契約でかかる印刷代を「カウンター料金」と呼びます。カウンター保守契約を結ばないで利用する場合は、修理やトナー代は自費で負担することになります。
SHARPはカウンター料金を公開していないため、詳細は要問い合わせですが、一般的に月間印刷枚数が多ければ1枚あたりのカウンター料金は安くなります。モノクロ1枚1円、カラー1枚10円が相場です。評判を見てみても、SHARPのカウンター料金は他社と比較しても安い契約を結べるケースが多いようです。
そのため、ランニングコストの面でもSHARPは優秀といえます。
耐久性
SHARPは耐久性にも評価が高く、長年使っても安定して利用できているという評価が多く見られます。多くのコンビニエンスストアで導入されていることも、耐久性の高さを裏付けています。一般的に、精密機械にとって寒暖差や雪は天敵。そのような環境の中、毎日来店客の使用に耐え続けるのは耐久性がなければできないことです。
また、紙詰まりもほとんどなく利用できるという声もあり、ストレスなく運用できる複合機といえます。
使いやすさ
(画像引用元:シャープ株式会社)
SHARPは、長年の家電メーカーとしてのノウハウを活かしており「使いやすい複合機」の地位を獲得しています。とくに、液晶パネルの使いやすさの評判がよく、考えられたメニュー配置で直感的に操作できます。また、画面メニューのカスタマイズも可能なため、よく使う機能を設定できることもポイントです。
また、上位機種では人感センサーが搭載されているのも魅力的。近づくだけでタッチパネルが表示され、スムーズに操作可能です。
印刷速度
メーカー・機種 |
印刷速度 |
富士フイルムBI「Apeos C8180」 |
81枚 / 分 |
RICOH IM C8000 |
80枚 / 分 |
CANON iR-ADVC7780 |
70枚 / 分 |
SHARP「BP-70C65」 |
65枚 / 分 |
印刷速度に関してSHARPは比較的優秀といえます。印刷速度はフルカラー、モノクロでも同等のスピードで印刷が可能です。また、両面をまとめてスキャン可能な機種もあるため、大量の書類を一気にコピーするといった用途でもストレスを感じないでしょう。
また、消耗品が切れて一度電源を落としてしまうと、どこまで印刷したのかがわからなくなってしまいます。SHARPの複合機は、印刷途中にトナーが切れても停止することなく交換が可能です。
画質
SHARPで気になるのは、画質が若干よくないという評価が散見される点。SHARPの複合機は「価格」「使いやすさ」「印刷速度」を重視しているため、画質が犠牲になっている可能性があります。しかし、印刷物の発色や精度の高さにこだわるグラフィック系の業務でなければ、著しく画質が劣っていると感じることはないでしょう。
もし、画質が気になるのであれば、近所のコンビニエンスストアでSHARPの複合機を探して実際に印刷してみることをおすすめします。
外観デザイン・コンパクトさ
SHARPのMXシリーズは風紋調デザインで洗練された印象を与えます。また、BPシリーズはシックな本体カラーとキュービックデザインが評価され、2022年度 GOOD DESIGN AWARDを受賞しました。
コンパクトさは機種にもよりますが、なるべく場所を取らない省スペース設計になっているものが多いです。本当に場所がなければ卓上タイプ(BP-20C25)も用意されているので検討してみてはいかがでしょうか。
SHARPの複合機がおすすめの企業は?
SHARP複合機の導入をおすすめできる企業は以下のとおりです。
- 低価格で導入したい
- 速い印刷速度がほしい
- 画質にはそこまでこだわらない
全体的に優秀なスペックでありながら本体価格が安くランニングコストも抑えられるという点、SHARPの複合機はコストパフォーマンスに優れているといえます。ただし、画質については若干他社よりも劣っているという意見も散見されるため、印刷物のクオリティにこだわるような業務には向いていないでしょう。
SHARP製複合機の特徴を紹介しました
本記事では、SHARPの複合機について、特徴やラインナップ、評判について解説しました。
SHARPの複合機は、低コストでありながらバランスのよい性能と高い耐久性が特徴。中小企業やスタートアップであれば必要十分の性能を持つため、導入しやすい複合機といえるでしょう。複合機導入を検討する際は本記事の内容をお役立てください。