サーバー管理とは?構築・運用・保守の違い、管理のポイントまで解説

サーバー管理とは?構築・運用・保守の違い、管理のポイントまで解説

構築・運用・保守の3つに分類され、重要な役割であるサーバー管理業務。経験がなく、業務のイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか?

この記事では業務内容や管理のポイント、担当者になったらするべきことまで解説。サーバー管理業務の要点が一気にわかる内容となっていますのでぜひ参考にしてください。

目次
  1. 1. サーバー管理業務とは
    1. 1-1. 構築業務
    2. 1-2. 運用業務
    3. 1-3. 保守業務
  2. 2. サーバー管理のポイント
    1. 2-1. 目的に合ったサーバーを選ぶ
    2. 2-2. セキュリティ対策
    3. 2-3. 定期的なバックアップの取得
  3. 3. サーバー管理担当者になったらすべきこと
    1. 3-1. サーバーの全体像を理解する
    2. 3-2. 不足しているスキルを補う
    3. 3-3. チーム内の協調を意識する
    4. 3-4. 業務プロセスを改善する
  4. 4. サーバー管理の方法
    1. 4-1. 社内で管理するメリットデメリット
    2. 4-2. 社外に外注するメリットデメリット
  5. 5. おすすめのサーバー管理代行会社3選
    1. 5-1. 株式会社ソフトクリエイト
    2. 5-2. ハイブリィド株式会社
    3. 5-3. 株式会社ネットアシスト
  6. 6. サーバー管理の基礎知識を紹介しました

サーバー管理業務とは

内容についてイメージが湧きにくいサーバー管理業務。

「構築業務」「運用業務」「保守業務」という3つの業務に分類することができます。

3つの業務がそれぞれどういった内容なのか、1つずつ解説していきます。

構築業務

1つ目が構築業務です。インターネット上でウェブサイトなどを公開するためには、サーバー(データを保管する倉庫のようなもの)の稼働が必要。このサーバーに顧客情報やウェブページのレイアウトなどの情報を保存することで、様々なサービスが提供できるようになります。

まず、どのようなサーバーが必要かを考える必要がありますが、一般的なWebサイトであれば、Webサーバーとデータベースサーバーが必要です。
必要なサーバーを決め、ラッキング(サーバーを構築するのに必要なハードウェアを用意して、サーバーラックに収容すること)を行う必要があります。

なお、レンタルサーバーを使用している場合、ラッキングは必要ありません。ラッキングを行った上で、必要なソフトウェアをインストールして設定。これでサーバーの構築は完了となります。

運用業務

2つ目が運用業務です。運用業務は運用監視・サービス管理・ネットワーク管理の3つに分類され、サーバーが正常に稼働し続けるように運用するのが主な目的となります。

運用監視

サーバーの稼働状況をチェックし、障害があれば早期に発見できるよう

監視する業務

サービス管理

ソフトウェアの不具合がないか、プログラムやデータベースが正常に

稼働しているかを監視する業務

ネットワーク管理

通信状況による障害や遅延を発見し、適切に対処する業務

また、バックアップデータの管理も運用業務に含まれます。

保守業務

3つ目が保守業務。

保守業務も多岐に渡りますが、不具合対応とシステム変更の2つに分類できます。

不具合対応

故障や不具合の際に原因を明らかにし、復旧する業務

システム変更

サーバーが正常に稼働し続けられるよう、定期的なメンテナンスや

アップデートを行う業務

予期せぬトラブルの際、速やかにサーバーやシステムを復旧できるよう、最新のバックアップデータを取るのも保守業務に含まれます。

サーバー管理のポイント

サーバーのトラブルは大きくわけて2つ。

アクセス集中などによる外部要因によるトラブルと、人為的なミスなどによる内部要因によるトラブルです。

トラブルを発生させないために、押さえておきたいポイントは3つ。

サーバー管理のポイント

この3つのポイントについて、詳しく解説していきます。

目的に合ったサーバーを選ぶ

1つ目のポイントは、目的にあったサーバーを選ぶこと。目的に合っていないサーバーを選んでしまうと、トラブルのリスクが高まります。

また、必要以上に高機能なサーバーを用意してしまうと無駄なコストになってしまうため、適切なサーバーを選ぶことが重要。

使用するハードウェアやOSの要件と、サーバーが正しい組み合わせになっているかを確認するようにしましょう。例えば、アクセス数の増減が激しい場合はリソースの増減がしやすいクラウドサーバーを、大量のデータを管理する場合はハイスペックなDBサーバーがおすすめです。

セキュリティ対策

2つ目のポイントは、セキュリティ対策です。外部からの攻撃により乗っ取られたり、ウイルスへ感染させられるというトラブルも多いため、セキュリティ対策は必ず行いましょう。

セキュリティ対策を疎かにした状態で攻撃を受けると、顧客情報の漏洩などに繋がるため、細心の注意が必要です。

関連記事:サーバーセキュリティ対策の重要性|想定される脅威・対策・有効なソリューションを紹介!

定期的なバックアップの取得

3つ目のポイントは、定期的なバックアップの取得です。

不測の事態により、データが消失してしまう場合があるため、バックアップは定期的に取るようにしましょう。

セキュリティ面に細心の注意を払い、適切な運用を行っていても人為的なミスや攻撃などにより、データの消失は発生することがあります。

また自然災害のリスクを考えると、サーバーとは別の遠隔地にバックアップを保存するのがおすすめです。

サーバー管理担当者になったらすべきこと

ここまで、サーバー管理業務の概要とサーバー管理のポイントについて解説してきました。

ではサーバー管理の担当者になったら、まず何から着手すればいいのでしょうか?

まず以下の4つを順番に進めるのがおすすめです。

サーバー管理担当者になったらすべきこと

それぞれの項目について具体的に解説していきます。

サーバーの全体像を理解する

まず、サーバーの全体像を把握する必要があります。

すでに稼働しているサーバーやシステムについて把握していなければ何もできないため、最初に全体像を把握しましょう。

把握しておきたいものとして、以下のような情報が挙げられます。

  • サーバーの名称
  • サーバーの役割
  • サーバーの詳細情報
  • 関連づけられているサーバーの種類
  • 注意事項など

これらの情報を構築・運用に関わった人へのヒアリングなどによって収集し、ドキュメントとしてまとめるのがおすすめ。その後、実際にログインして中身を確認していきましょう。

不足しているスキルを補う

続いて、するべきなのが不足しているスキルを補うことです。

「サーバーの全体像を把握したら、未経験の技術が使われていた」ということは、往々にして発生します。

システムの中にはOSやサーバー機、ミドルウエアやアプリケーションなどが含まれるため、全て経験したことがあるという方の方が少ないでしょう。

それぞれの項目について、以下の表のような取り組みを行いながら理解を深めていくことが重要です。

OS

入門書を参考にしながら、自分で構築してみる

サーバー機

検証機をいろいろと触ってみる。それが難しい場合は

ホームページなどでサーバーのメカニカルな仕組みについて理解を深める

ミドルウエア

実際にインストールし、クセをつかむ

アプリケーション

詳細に理解するのではなく、概念を中心に広く浅く押さえる

チーム内の協調を意識する

続いて、チーム内の協調を意識し、信頼を得るようにアプローチしましょう。

サーバー管理は基本的にチームでの作業となり、自分がいるチームの業務プロセスを知り、適応する必要があるからです。

適用していくにあたり、一見非効率に見えることでも何かしら理由があると考え、積極的に受け入れることも重要。チームプレーになる以上、関係構築に重きをおきましょう。

業務プロセスを改善する

信頼関係を構築できたら、業務プロセスの改善にも着手していきましょう。業務プロセスの改善はマニュアルにまとめながら進めるのがおすすめ

しっかりとマニュアルが整備されていれば、担当者が変わる際もスムーズに引き継ぐことができ、業務効率化に繋がるからです。

マニュアルにはよくある障害とその対処法や障害時の連絡先、監視業務でチェックしたいポイントなどについてまとめておくと良いでしょう。

サーバー管理の方法

サーバーの管理方法は、社内での管理と社外での管理の2つに分類されます。

メリットとデメリット、費用感については以下の表の通りです。

 

メリット

デメリット

費用感

社内

・好きなサーバーや

 ソフトウェアを選べる

・すべてを社内の

 資産として保持できる 

・セキュリティなどを

 含め社内ですべて対応

 せねばならない

・専用サーバルームを

 持つ必要がある

・保守人材の確保が必要になる

・オンプレミスサーバー:

 月額5万円程度〜

・クラウドサーバー:

 月額3万円程度〜

社外

・サーバールームを

 設けなくて良い

・保守に割く人数を

 抑えられる

・プロに運用の方針を

 相談できる

・社内にノウハウがたまらない

・情報漏洩のリスクがある

・月額数万円〜

ここからはそれぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

社内で管理するメリットデメリット

社内で管理する場合、サーバーやソフトウェアを自由に選べる自由度の高さや、全てを資産として保持できるといったメリットがあります。

より自由度の高いオンプレミスで運用する場合はカスタマイズ性が非常に高いため、他のシステムと連携して構築することも可能。特殊なシステムが必要な企業や、多くのシステムと連携させたい企業は社内管理がおすすめです。

一方、セキュリティ対策やサーバールームの設置、保守人材の確保などが必要になるというデメリットもあります。リソースやノウハウが少ない会社は注意が必要です。

社外に外注するメリットデメリット

外注する場合、サーバールームが不要になると共に、保守に割く人数を抑えることができます。

また、改善の余地がある場合は提案を受ける場合もあり、プロに運用についての相談ができる点もメリットと言えるでしょう。

そのため、社内に対応できる人員が少ない場合は外注がおすすめです。

一方、社内にノウハウがたまらない、情報漏洩のリスクがあるというデメリットもあります。

この対策として、管理者権限を設定した上で漏洩時の対応を決めておくこと、ノウハウが蓄積するように自社の社員を運用管理のリーダーとすることの2つをおすすめします。

おすすめのサーバー管理代行会社3選

社内と外注のメリット・デメリットについて紹介しましたが、外注する場合に、どういった企業に依頼するべきかは難しい問題です。

異なる特徴を持ったサーバー管理代行会社を3社紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

大まかな特徴は以下の表の通りです。

株式会社ソフトクリエイト

・保守運用のあらゆる業務を依頼できる

・BCP対策やシステムの老朽化対策、運用の中で出た

課題の解決にも対応

情シスSourcing

・小規模なタスクを19,800円から依頼可能

・月額固定のプランもあり、運用保守業務の丸投げもOK

株式会社ネットアシスト

・24時間365日の監視体制を提供

・セキュリティ対策サービスも豊富

それぞれの会社について詳しく解説していきます。

株式会社ソフトクリエイト

株式会社ソフトクリエイト

画像引用:株式会社ソフトクリエイト

株式会社ソフトクリエイトは累計取引数が10,000社を超え、東証一部への上場も果たしている、大手のサーバー管理代行会社です。

情シスに関わるあらゆるサービスを提供しており、保守運用のあらゆる業務に対応。自然災害などの緊急事態に備えるBCP対策や、老朽化したシステムの刷新なども得意としています。

セキュリティ対策やIT人材の派遣なども手掛けているため、悩みが多岐にわたる会社には非常におすすめです。

ハイブリィド株式会社

ハイブリィド株式会社

画像引用:情シスSourcing

ハイブリィド株式会社は情シス業務に特化した、「情シスSourcing」というサービスを手掛けている会社です。

小規模なタスクにも対応しているのが特徴。4時間程度で終わるような小規模なタスクであれば、19,800円から依頼可能となっています。

タスクの全貌が見えておらず、小規模なタスクから1つずつ解決したい企業におすすめです。

月額固定価格のプランもあるため、最初は小規模なタスクをスポットで依頼し、将来的に月額固定のプランに切り替えていく運用も可能となっています。

株式会社ネットアシスト

株式会社ネットアシスト

画像引用:株式会社ネットアシスト

株式会社ネットアシストは累計30,000ホスト以上のインフラ環境をサポートしてきた、実績十分の会社です。

過去にはゲームアプリやECサイト、ASPサービスなどの案件を受注。

あらゆる業種での実績を踏まえ、要望に応じたサポートを強みとしています。

24時間365日の監視保守も対応可能で、費用は月額1万円からとお手頃。

複数のセキュリティ対策サービスも提供しています。

コストを抑えつつ、様々なサポートを受けたい企業におすすめの会社です。

サーバー管理の基礎知識を紹介しました

サーバー管理業務はあらゆるwebサービスに必要不可欠で重要な業務である一方、非常に難易度の高い業務です。

特に未経験の方や、経験が少ない方にとってはスキルを身につけながら業務に当たる必要があります。今回の記事で紹介したサーバー管理業務の概要やポイントなどを参考に、ぜひ取り組んでみてください。