【プリンター】インクジェットとレーザーの違いは?おすすめの場合と製品を解説

【プリンター】インクジェットとレーザーの違いは?おすすめの場合と製品を解説

プリンターの導入を検討しているものの、以下のような悩みを抱えていないでしょうか。

  • インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いを知りたい
  • それぞれの特徴がわからず、自社でどのプリンターを採用すべきか分からない

本記事ではインクジェットプリンターとレーザープリンターの違いや、ケース別にどちらのプリンターがおすすめなのかを紹介します。この記事を読めばインクジェットプリンターとレーザープリンターの違いが分かり、自社にあったプリンター選択ができるでしょう。

目次
  1. 1. インクジェットプリンターとレーザープリンターの違い
    1. 1-1. 本体サイズ
    2. 1-2. 得意ジャンル
    3. 1-3. 費用(本体価格・諸費用)
    4. 1-4. 印刷速度
    5. 1-5. 消費電力
    6. 1-6. メンテナンス
  2. 2. インクジェットプリンターがおすすめの場合
    1. 2-1. 印刷頻度が少ない場合
    2. 2-2. 高画質なものが必要な場合
  3. 3. レーザープリンターがおすすめの場合
    1. 3-1. 印刷頻度が多い場合
    2. 3-2. 水に強い資料を印刷したい場合
  4. 4. インクジェットプリンターのおすすめモデル
    1. 4-1. CANON「PIXUS TS8630」
    2. 4-2. エプソン「カラリオ EW-452A」
    3. 4-3. エプソン「PX-M791FT」
  5. 5. レーザープリンターのおすすめモデル
    1. 5-1. リコー「P C301SF」
    2. 5-2. コニカミノルタ「bizhub C3320 i」
    3. 5-3. 富士フイルム「ApeosPort C2410SD」
  6. 6. インクジェットプリンターとレーザープリンターの特徴についてまとめました

インクジェットプリンターとレーザープリンターの違い

インクジェットプリンターは液状のインクを使って印刷する印刷機で、インクカートリッジを使用します。プリントヘッドというインクの吹き出し口から、インクを噴射して印刷します。

レーザープリンターは、色のついた粉状の樹脂を熱で溶かして紙に付着させる印刷機で、トナーカートリッジを使用します。付着させる際にレーザー光線を使って印刷します。

インクジェットプリンターとレーザープリンターは、それぞれ以下の点で違いがあります。

 

インクジェットプリンター

レーザープリンター

本体サイズ

小さい

大きい

得意ジャンル

写真

文書

費用

安い

高い

印刷速度

遅い

早い

消費電力

少ない

多い

メンテナンス頻度

多い

少ない

本体サイズ

本体サイズはインクジェットプリンターが小さく、レーザープリンターが大きくなります。そのため省スペースで設置したい場合には、インクジェットプリンターがおすすめです。

得意ジャンル

インクジェットプリンターの得意分野は写真、レーザープリンターの得意分野は文書です。

画質は一般的に、インクジェットプリンターの方が高い傾向にあります。インクジェットプリンターはレーザープリンターと比較すると、インクの発色性がよく粒子が細かく、繊細な色合いの調整が可能な傾向にあるためです。

そのためインクジェットプリンターは写真を印刷する際に、より綺麗に印刷しやすいのが特徴です。

反面、レーザープリンターは色の明暗がはっきり分かれた仕上がりになり、文書の印刷が得意な傾向にあります。

費用(本体価格・諸費用)

本体価格は、インクジェットプリンターの方が安く購入できます。エントリーモデルであれば1万円程度で購入可能です。反面、部品交換に関する費用は高い点がデメリットです。

レーザープリンターは数10万円から数百万円程度かかるものもあります。トナーなどの交換費用もかかり、修理が必要になった場合には、修理費用が安くはありません。

ただしリースで利用する場合であれば、どちらのプリンターでもトナーやインクの交換や修理を無料で実施してくれるサービスもあります。

印刷速度

印刷速度はレーザープリンターの方が早く、インクジェットプリンターの方が遅くなります。

インクジェットプリンターは印刷の際に、インクを吹き付けるプリントヘッドを左右に動かして印刷する手法です。反対にレーザープリンターは、感光体ドラムと呼ばれるものに印刷イメージを描き、その部分にトナーを付着させて紙に転写します。

インクジェットは線で印刷するのに対して、レーザープリンターは面で印刷すると考えればイメージしやすいでしょう。

消費電力

消費電力はインクジェットプリンターの方が少なく、レーザープリンターの方が高くなります。

レーザープリンターはトナーを熱で溶かして紙に付着させるため、温めるための電力が必要です。起動直後のウォームアップ時には消費電力は1000W、印刷時には500W程度になります。

インクジェットプリンターは印刷時に熱を使いません。そのため、消費電力は稼働時には100W程度でおさまることが多いでしょう。

メンテナンス

インクジェットプリンターはインクカートリッジの容量が少なく、定期的な交換が必要です。使用頻度が少ない場合には、ノズル部分のインクが固まりやすく、目詰まりする可能性が高いため、定期的にメンテナンスが必要な場合があります。

レーザープリンターのトナーカートリッジは容量が多く、カートリッジの交換はインクジェットプリンターほど多くありません。ただし故障した際には、修理費用が高くなる傾向にあります。

インクジェットプリンターがおすすめの場合

インクジェットプリンターがおすすめな場合は以下のケースです。

インクジェットプリンターがおすすめの場合

印刷頻度が少ない場合

インクジェットプリンターは印刷頻度が少ない場合におすすめです。一般的なインクジェットプリンターは10枚/分程度のスピードで印刷されます。

そのため、人数が少ない事務所や、印刷そのものをほとんど使わないような場合には、問題なく利用できるでしょう。

高画質なものが必要な場合

写真を頻繁に使う広告や、繊細な色使いが求められるポスターやパンフレットを印刷する場合、インクジェットプリンターがおすすめです。

インクジェットプリンターはインクの発色性がよく粒子が細かいため、レーザープリンターと比較すると繊細な表現が可能で、写真などを美しく仕上げやすくなっています。

レーザープリンターがおすすめの場合

レーザープリンターがおすすめの場合は、以下のケースです。

レーザープリンターがおすすめの場合

印刷頻度が多い場合

印刷頻度が多い場合、レーザープリンターがおすすめです。

レーザープリンターの方が印刷速度が早いものが多く、エントリーモデルなどでも20枚/分のスピードで印刷可能です。また、ハイエンドモデルであれば、40枚/分や60枚/分で印刷できるものも。

月間5,000枚以下であれば30枚/分、月間8,000枚以下であれば40枚/分程度のスペックを検討しましょう。

水に強い資料を印刷したい場合

レーザープリンターは水に強い資料を印刷したい場合におすすめです。

インクジェットプリンターのインクは水性のため水に弱く、水が付着するとにじんで読めなくなる可能性があります。例えば、蛍光マーカーなどでラインを引いた場合でも、にじんでしまい、読めなくなるでしょう。

レーザープリンターはトナーに耐水性があるため、蛍光マーカーでラインを引いてもにじむことはありません

インクジェットプリンターのおすすめモデル

インクジェットプリンターのおすすめモデルを紹介します。

CANON「PIXUS TS8630」

CANON「PIXUS TS8630」

画像引用:CANON|PIXUS TS8630 

CANONのインクジェットプリンター「PIXUS TS8630」は、高画質印刷ができるインクジェットプリンターです。一般的なインクジェットプリンターのカートリッジは4色ですが、6色のインクを使い、繊細な色使いを表現できます。

L判写真の印刷を10秒ででき、スマホからも印刷できる利便性も特徴です。

本体価格(税込)

オープン価格

印刷速度(A4普通紙)

カラー 約10.0ipm・モノクロ 約15.0ipm

(いずれもフチありの場合)

インクコスト (A4カラー普通紙)

大容量の場合:約12.7円

標準容量の場合:約13.0円

※ipm:1分間あたりに出力できる枚数もしくは面の数

エプソン「カラリオ EW-452A」

エプソン「カラリオ EW-452A」

画像引用:エプソン|カラリオ EW-452A

エプソン「カラリオ EW-452A」は、ローコストでプリンターを導入したい場合におすすめできるホームプリンターです。エントリーモデルで4色印刷や自動両面印刷が行え、スマホと接続して印刷できるのが特徴です。

「くっきりブラック」のインクを採用しているため、黒色が見やすく、文書の文字をシャープに印刷可能です。

本体価格(税込)

オープン価格

印刷速度(A4写真用紙<光沢>)

約2分40秒

インクコスト (A4カラー文書)

約14.6円

エプソン「PX-M791FT」

エプソン「PX-M791FT」

画像引用:エプソン|PX-M791FT

エプソンのA4カラー複合機「PX-M791FT」は、インクジェットプリンターでありながら、ビジネスでも使用しやすいモデルです。エコタンクを搭載し、大容量インクで消耗品の交換頻度も少なく済みます。

また、インクジェットプリンターでありながら、約23ipmで印刷ができることも特徴の1つです。

本体価格(税込)

98,978円

印刷速度(A4)

カラー・モノクロ 約23ipm

印刷コスト (A4印刷時)

カラー:約2.2円

モノクロ:約0.9円

※ipm:1分間あたりに出力できる枚数もしくは面の数

レーザープリンターのおすすめモデル

レーザープリンターのおすすめモデルについて、解説します。

リコー「P C301SF」

リコー「P C301SF」

画像引用:リコー|P C301SF

リコーのA4 カラープリンター複合機「P C301SF」は、レーザープリンターの中でもコンパクトで設置しやすいモデルです。

効率よくプリンターを温めるカラーQSU技術の搭載により、起動時間20秒、省エネモードからの
復帰時間が12秒で使い始められます。両面印刷を13.5ページ/分の早さでできることも魅力の1つ
です。

本体価格(税込)

オープン価格

印刷速度(A4)

カラー・モノクロ 25枚/分

ランニングコスト (A4)

カラー:約12.1円/枚

モノクロ:約3.1円/枚

コニカミノルタ「bizhub C3320 i」

コニカミノルタ「bizhub C3320 i」

画像引用:コニカミノルタ|bizhub C3320 i

コニカミノルタのA4カラー複合機「bizhub C3320 i」は、使いやすさとデザインに配慮したコンパクトモデルです。

7インチ大型タッチパネルを採用し、最小限の機能ながら、シンプルな操作で簡単に操作できます。幅420mm×奥行528mmとコンパクトなサイズで、デスク上にも設置可能です。

本体価格(税込)

300,300円〜

印刷速度(A4)

カラー・モノクロ 33枚/分

富士フイルム「ApeosPort C2410SD」

富士フイルム「ApeosPort C2410SD」

画像引用:富士フイルム|ApeosPort C2410SD

富士フイルムのカラー複合機「ApeosPort C2410SD」は、コンパクトながら、ハイパフォーマンスなコピー機です。幅412×奥行395×高さ345 mmで、重量19.4 kgと2人いれば持ち運びもでき、デスク周りに簡単に設置できます。

自動原稿送り装置を標準装備し、20枚/分の高速スキャンが可能。無線LANを使った印刷やWi-Fi Directを使ったモバイル端末からの印刷にも対応しています。

本体価格(税込)

オープン価格

印刷速度(A4)

カラー・モノクロ 24枚/分

インクジェットプリンターとレーザープリンターの特徴についてまとめました

本記事では、インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いについて解説しました。インクジェットプリンターは繊細な表現が得意で、写真の印刷に向いています。

レーザープリンターはインクジェットプリンターよりも高速で印刷ができるため、印刷頻度が高く、大量印刷する場合におすすめです。