おすすめのVPNアプリ15選｜失敗しない選び方も解説

インターネット接続に欠かせないVPNですが、手軽に使えるモバイルアプリで利用したい方もいるでしょう。しかし、数多くのVPNアプリが提供されており、なかなか選べないことも想定されます。

本記事では、おすすめのVPNアプリや選び方を紹介します。本記事を読むと、自社に合うVPNアプリを選定しやすくなります。

VPNアプリとは

VPNとは「Virtual Private Network（バーチャルプライベートネットワーク）」の頭文字を略した言葉です。インターネット上に暗号化されたトンネル（仮想専用線）を構築し、安全なインターネットを提供する技術です。

VPNアプリは、VPNサービスを利用できるiPhoneやAndroid用のアプリケーションを指します。スマートフォンにアプリをダウンロードしてVPN設定をすると、サービスを利用できる仕組みです。

VPNアプリの選び方

国内外では数多くのVPNアプリが提供されているため、選び方を把握することが重要です。選び方を把握していれば、スムーズに自社に合うVPNサービスを選定しやすくなります。

料金

VPNアプリには無料版と有料版の2種類があります。自社が希望する料金体系のVPNアプリを選定しましょう。有料版のVPNアプリは、初期費用がかからずサブスクリプション形式で提供されるケースがほとんどです。

試しに利用したいなら、無料版のVPNアプリがおすすめです。無料版は機能制限がされている可能性があるため、使い勝手を確認して不満がなければ有料プランを契約するのも1つの方法です。

サーバー数・利用国

VPNアプリを利用する際は、サーバー数や利用国の確認も欠かせません。サーバー設置数が多いほど通信が安定する傾向にあります。また、VPNアプリによって利用できる国が異なるため、インターネットを接続したい国に対応しているか確認しましょう。

データ容量

VPNアプリはデータ容量の上限が設けられていたり、無制限で利用できたりします。データ容量の上限があるVPNアプリは、月の上限に達するとサービスが利用できなくなる可能性があります。

あくまで目安ですが、テレワークの利用であれば1ヶ月に130GB、外回りの営業は1ヶ月に50GBのデータ通信量が必要になります。

毎月利用する通信量に変動があったり、データ容量を気にせず使いたかったりする方は、無制限のVPNアプリがおすすめです。

同時接続数

VPNアプリごとに同時接続数が異なるため、事前に確認しておきましょう。アプリによって、5台・10台と上限が決まっているものや、無制限で利用できるものがあります。1契約あたりの接続数を洗い出して、VPNアプリを選定しましょう。

ノーログポリシー

ノーログポリシーは、VPNプロバイダのサーバーにユーザー情報や操作ログなどを保存しない約束事です。ノーログポリシーのVPNアプリを利用すると、情報漏洩のリスクを低下させられます。公式サイトを確認して、ノーログポリシーが記載されているか確認しましょう。

対応OS

VPNアプリによって、iOS用やAndroid用など対応するOSが異なります。自社で利用するデバイスのOSを確認して、VPNアプリが利用できるものを選定しましょう。

安全性

VPNアプリを利用する際は、安全性の確認が不可欠です。安全性が保たれているVPNアプリであれば、セキュリティレベルを高められます。

例えば、公式アプリストアから入手できるものは、事前に審査を受けているため、一定の安全性があります。開発元企業が明確になっているVPNアプリであれば、信用しやすくなります。

また、安全性を求めるなら「独立機関の監査を実施しているか」「暗号化や広告ブロックなどのセキュリティ対策」も確認しておきたいポイントです。VPNサービスを提供する会社の公式サイトで公開されているため、契約前に確認しましょう。

無料版アプリは利用料がかからない反面、データの悪用やサイバー攻撃を受けるなどのセキュリティに不安があります。VPNアプリを利用する前に安全性を確かめてから導入しましょう。

おすすめのVPNアプリ15選

VPNアプリを「無料版」「有料版」に分けて紹介します。

無料版アプリ

無料版のVPNアプリからみていきましょう。

Turbo VPN

画像引用：Turbo VPN

Turbo VPNは、Innovative Connecting社が運営するVPNサービスです。有料プランを提供していますが、無料版も利用できます。無料版は登録不要で、アプリをダウンロードして「接続」をクリックすると簡単にVPNサービスを利用可能です。

また、データ容量を無制限で利用できるため、毎月の通信量を気にせずサービスを使えます。

TunnelBear VPN

画像引用：TunnelBear

TunnelBearは、カナダの会社が運営するVPNアプリです。月のデータ容量が2GBまでと制限されますが、無料でアプリを利用できます。また、2人以上で使うユーザー向けのプランが提供されており、法人向けとして利用におすすめです。

アプリでは世界地図が表示され、VPN接続したい国を選択するだけでつながります。難しい操作がないため、初心者でも扱いやすくなっています。

VPNネコ

画像引用：VPNネコ

VPNネコは完全無料で利用できるVPNアプリです。ユーザー登録やクレジットカードの登録が不要で、アプリを端末にダウンロードするだけでVPNを利用できます。

同時接続数が1台と少なくなっていますが、データ容量が無制限で使えます。どれだけVPNを利用しても追加料金がかかりません。

VPN Proxy Master

画像引用：VPN Proxy Master

VPN Proxy Masterは、シンガポールで運営されているVPNアプリです。VPNサービスは1億5,000万人以上のユーザーに利用されています。

有料プランでVPNを提供していますが、7日間の無料トライアルが利用できます。短期間の使用であればコストをかけずにVPNアプリを使えます。

また、無制限のトラフィックと帯域幅でスムーズなストリーミングやゲームの利用が可能です。

ProtonVPN

画像引用：ProtonVPN

ProtonVPNは、スイスの会社が提供するVPNアプリです。
無料プランと有料プランの提供があります。無料プランは接続できる国が3ヶ国、サーバー数が100以上と制限があるため、注意しましょう。

ProtonVPNの特徴は最大10Gbpsの通信速度を誇ることです。通信の高速性に優れているため、スムーズにインターネットを利用できます。

また、独立機関の監査を受けているため、セキュリティが実証されています。無料プランと有料プランのどちらを選択しても安全にインターネットを利用可能です。

Hide me

画像引用：HideMe

HideMeは、マレーシアの会社が運営するVPNアプリです。無料プランが提供されており、コストをかけずにVPNサービスを利用できます。無料プランは利用国やデータ容量などに制限があります。

数百万以上の接続数に対応できるようにサーバーが設置されており、99.99％の確率でVPN接続を維持。途中でVPNの接続が切れたり、つなぎ直したりする手間を削減できます。

HotspotShield VPN & Wifi Proxy

画像引用：Hotspot Shield

HotspotShield VPN & Wifi Proxyは、アメリカの会社が運営するVPNアプリです。無料プランは利用国と同時接続数が制限されますが、データ容量は無制限で利用できます。

また、有料プランでは無制限の帯域幅でゲーム・ライブ・動画配信サイトなど、あらゆるコンテンツにデバイスと場所を問わずアクセス可能です。

軍用クラスのセキュリティでデータ通信が保護されるため、安全にVPNを使えます。

VPN Super

画像引用：VPN Super

VPN Superは、完全無料で利用できるVPNアプリです。会員登録やサインインが不要で、どれほどサービスを利用してもコストがかからないため、お得にVPNを使えます。

VPN Superは完全無料のアプリですが、ノーログポリシーを採用しています。インターネットの利用履歴がサーバーに保管されないため、プライバシー保護を行えます。

ACT VPN

画像引用：ACT VPN

ACT VPNは、VPNネコのAndroid版で完全無料のVPNアプリです。登録不要でワンクリックの操作のみでVPNに接続できます。データ容量が無制限のため、毎月の通信量を気にせず気軽に利用が可能です。

無料のアプリではセキュリティ面が不安ですが、ACT VPNは10年間サービスが運営されています。セキュリティ面でも安心して利用できるでしょう。

有料版アプリ

続いて、有料版のVPNアプリをみていきましょう。

NordVPN

画像引用：NordVPN

NordVPNは、パナマの会社が運営するVPNアプリです。有料プランでの提供になりますが、30日間の返金保証を活用できます。

外部からの脅威対策に優れており、マルウェア・Webトラッカー・広告などインターネット利用時の脅威となる行為を阻止することが可能です。さらに、ダークウェブモニタリング機能があり、アカウント侵害を検知したら即座に警告文で知らせてくれます。

海外産のVPNアプリですが、日本語で問い合わせできるため、英語が苦手な方でも安心して使えるでしょう。

CyberGhost VPN

画像引用：CyberGhost

CyberGhostは、ルーマニアの会社が提供するVPNアプリです。プランの契約期間によって異なりますが、最大45日間の返金保証を受けられます。返金期間が長く設定されているため、時間をかけてサービスの使い勝手を検討可能です。

CyberGhostはサーバー数が多く、世界中に9,000台以上が設置されています。VPNアプリの接続数が増加しても、安定した通信でインターネットを利用しやすくなります。

また、無料ID Guardモニタリングによって、メールアドレスやパスワードの漏洩を通知してくれるため、セキュリティレベルを高めやすくなっています。

IPVanish

画像引用：IPVanish

IPVanishは、アメリカの会社が提供するVPNアプリです。

高速通信と無制限の帯域幅でVPNを利用できるため、円滑に業務を進められます。

さらに、OpenVPNやIKEv2など複数のプロトコル（通信規約）が提供されており、通信速度やセキュリティのニーズにあわせて利用できます。また、暗号化されたWebブラウジングやノーログポリシーなどによって、安全性にも優れています。

ExpressVPN

画像引用：ExpressVPN

ExpressVPNは、イギリス領ヴァージン諸島の会社が提供するVPNアプリです。

ExpressVPNの特徴は、通信の速さと安全性が優れていることです。独自のVPNプロトコル「Lightway」を採用することで、高速で安全な通信を実現しています。

また「Threat Manager」を使うことで、悪意ある攻撃者・サードパーティとの通信を防げます。セキュリティ対策も充実しており、安全にインターネットを使えます。

SurfsharkVPN

画像引用：Surfshark

Surfsharkは、オランダの会社が運営するVPNアプリです。

Surfsharkの特徴は、1アカウントで無制限の同時接続数であることです。1人での利用はもちろん複数人でVPNを使うことも可能です。

また、個人情報がオンライン上のどこかで流出した場合通知を受けられたり、パスワード変更時期を把握して漏洩を防いだりできます。個人の大切なデータを管理しやすく、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。

MillenVPN

画像引用：MillenVPN

MillenVPNは、日本のアズポケット株式会社が提供しているVPNアプリです。

国産のVPNアプリのため、日本語サポートを受けられます。海外産のVPNアプリは日本語対応していないケースがあるので、MillenVPNであれば安心してVPNを使用可能です。

また、総務省に届出をしてサービスを提供していることから信頼性があります。
加えて、日本国憲法で定められている通信の秘密を遵守して運用されているため、プライバシーの保護も実現しています。

VPNアプリ【まとめ】

ここまでにおすすめのVPNアプリや選び方などを紹介しました。国内外から「無料版」「有料版」のVPNアプリが数多く提供されています。各VPNアプリの特徴を把握した上で、自社に合うものを選定してみてください。

選定時には「料金」「サーバー数・利用国」「データ容量」「同時接続数」「ノーログポリシー」「対応OS」「安全性」を意識しましょう。

本記事を参考に、VPNアプリを導入してみてください。