【法人・個人】ソフトウェアのレンタル会社7選 | 購入よりレンタルがおすすめの理由
文書作成や表計算、セキュリティ対策にはソフトウェアが必要不可欠です。ライセンス購入には費用がかかるため「レンタル」での対応をお考えの方もいるのではないでしょうか。
本記事ではソフトウェアのおすすめレンタル会社をはじめ、レンタルのメリットや注意点など解説。PCをレンタルするメリットを幅広くお伝えします。
レンタルできるソフトウェアとは?
PCなどハードウェア以外にも、ソフトウェアのレンタルも可能です。PC端末と一緒にソフトウェアのレンタルも行う会社も多く、以下のようなソフトウェアがレンタルできます。
- 文書作成・表計算ソフト
- セキュリティ対策ソフト
- HDD暗号化ソフト
- データベース管理ソフト
- クリエイティブ系ソフト
文書作成や表計算ソフトは、Microsoft OfficeのWordとExcelが代表例。1ヶ月単位でのレンタルから、数ヶ月~数年の中長期レンタルまで、要望に合わせたソフトを必要な期間だけレンタル可能です。
ソフトウェアは購入でなくレンタルをおすすめする理由
ソフトウェアのレンタルには多くのメリットがあります。本章では、ソフトウェアを購入ではなく「レンタル」をおすすめする理由をご紹介します。
1. 最新のソフトウェアを試せる
ソフトウェアは短期間でアップデートが繰り返されています。1年程度で最新バージョンに更新される場合もあり、1回ごとに購入するのもコストがかかります。
一方でレンタルだと、短期利用でも最新バージョンのソフトウェアを利用可能です。まずはお試しで使ってみて、自社で運用すべきかどうか判断するためにもレンタルをおすすめします。
2. ライセンス管理の工数を削減できる
ソフトウェアを購入する際、ライセンス管理が必要となります。ライセンス管理とは、ユーザーとベンダー間で交わす「使用承諾契約書」が、内容通りに使われているかを管理することです。
ライセンスを自社保有する際は管理台帳の作成など、何かと手間がかかります。その点レンタルだとレンタル会社が保有するライセンスを「借りる」形式になるため、ユーザー側のライセンスの管理は不要となります。管理工数が削減され、コア業務に集中できるようになるでしょう。
3. 「賃借料」として会計処理できる
購入は個人だと数千円〜数万円程度で済みますが、法人だと複数契約が必要なので数十万〜数百万円の出費になる場合も。ソフトウェアを「資産」として減価償却しなければなりません。一方のレンタルは「賃借料」として会計処理ができるため、会計の工数削減にも繋がります。
4. キャッシュフローが安定しやすい
ソフトウェアの購入には、ある程度まとまった金額が必要です。個人規模であれば数千円〜数万円で済みますが、PCを多く保有している法人だと数十万円〜数百万円かかるケースもあります。
大きな支払いが一度に来ると、企業の経済的負担が大きいでしょう。その点レンタルは毎月少額が請求されるためキャッシュフローが安定しやすく、資金計画も立てやすくなります。
【法人向け】ソフトウェアのレンタル会社5選
まずは、法人向けのソフトウェアのレンタル会社をご紹介します。
1. オリックス株式会社
画像引用:オリックス株式会社
オリックス株式会社のおすすめポイント
- Office系からクリエイティブ系など多彩なソフトウェアを提供
- ライセンス管理や支払いの手間を削減できる
オリックス株式会社ではPCやソフトウェアのレンタルをはじめ、クラウドサービス、データ消去サービスまで行う「オリックス・レンテック」を展開しています。
ソフトウェアのレンタルでは、Microsoft Office系ソフトからセキュリティ対策ソフト、Oracleのデータベース管理ソフトまでさまざまなソフトを取り扱っています。
動画編集や画像作成などデザインに強い「Adobe」のレンタルも行っているため、クリエイティブ業務にも役立ちます。ライセンス管理はオリックス側で実施するため、管理工数の削減が可能です。
オリックス株式会社の概要・価格感
ソフトウェア レンタルページ |
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ソフトウェアの種類 |
Microsoft Office系ソフト(Office 2019 Standard/Professional) セキュリティ対策ソフト(Symantec™ Endpoint Protection) データベース管理ソフト(Oracle Database) クリエイティブ系ソフト(Adobe Creative Cloud) |
レンタル期間 |
1ヶ月〜(データベース管理ソフトのみ年単位) |
料金(税込) |
・Microsoft Office Standard:4,180円/月 ・Symantec Endpoint Protection Ver.14X Client:440円/月 ・Oracle Database 期間ライセンス:9,240円/年 ・Adobe Creative Cloud 期間ライセンス:4,158円/月 etc |
2. 株式会社タマヤ
画像引用:株式会社タマヤ
株式会社タマヤのおすすめポイント
- Office系ソフトとセキュリティ対策ソフトを提供
- ソフトがインストール・ユーザー登録した状態で届く
株式会社タマヤは、レンタルサービス「e-TAMAYA」を運営する会社です。ICT機器のPCレンタル事業に注力しており、PCなどのハードウェアからソフトウェアまでのレンタルを行います。
同社の「ソフトウェアレンタルプログラム」では、Microsoft Officeとセキュリティ対策ソフトのレンタルに対応。PCレンタルとセットでのみの提供で、ソフトウェアをインストールした状態で提供しています。
申し込み時に送った情報を元にユーザー登録まで行ってくれるため、届いたらすぐに使い始められます。
株式会社タマヤの概要・費用感
ソフトウェア レンタルページ |
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ソフトウェアの種類 |
Microsoft Office系ソフト(MicrosoftOffice Standardなど) セキュリティ対策ソフト(ウイルスバスター) |
レンタル期間 |
1ヶ月〜 |
料金 |
Microsoft Office Standard:3,000円/月 Microsoft Office Professional:4,000円/月 トレンドマイクロ ウイルスバスター:400円/月 ※別途インストール料金1,000円/台が必要 |
3. 横河レンタ・リース株式会社
画像引用:横河レンタ・リース株式会社
横河レンタ・リース株式会社のおすすめポイント
- Microsoft社と共同でレンタルサービスを提供
- データベース管理ができる「Office Professional」もレンタル可能
横河レンタ・リース株式会社は、ICT機器のレンタル事業とシステム開発事業を行う会社です。レンタル以外にもリースや購入まで幅広く対応しています。
同社では、Microsoft社と共同でレンタルプログラムを提供。PCと共にMicrosoft Office、ビデオ会議ツールのTeams、ID管理サービスのAzure AD Premium P1も取り扱っています。
Officeは「Standard」と「Professional」の2種類を提供。ProfessionalではWordやExcelといった主要機能のほか、データベース管理ができる「Access」の利用が可能です。
横河レンタ・リース株式会社の概要・価格感
TOPページ |
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ソフトウェアの種類 |
Microsoft Office系ソフト(Office Standard/Professional) Microsoft Teams Azure AD Premium P1 ウイルスバスター |
レンタル期間 |
1ヶ月〜 |
料金 |
Microsoft Office Standard:3,800円/月 Microsoft Office Professional:5,200円/月 Microsoft Teams:460円〜/月 Azure AD Premium P1:要問い合わせ ウイルスバスター:400円/月 |
4. 三菱HCキャピタル株式会社
画像引用:三菱HCキャピタル株式会社
三菱HCキャピタル株式会社のおすすめポイント
- レンタルPCと共にMicrosoft社のソフトをレンタル可能
- プロジェクト管理に特化した「Microsoft Project」も提供
三菱HCキャピタル株式会社は、工作機械やエンジン、ICT機器など多種多様な製品のリースやレンタルを行う会社です。レンタルサービスの一環として、ソフトウェアのレンタルプログラムも実施。PCのレンタルとあわせてMicrosoft社のソフトをレンタル可能です。
「Standard」「Professional」などOffice系ソフトをはじめ、プロジェクト管理が行える「Microsoft Project」といったソフトにも対応しています。
全製品、インストール料金は一律2,000円に設定されています。レンタルPCにインストールされた状態で提供されるためスムーズに利用を始められるでしょう。
三菱HCキャピタル株式会社の概要・価格感
ソフトウェア レンタルページ |
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ソフトウェアの種類 |
Microsoft Office系ソフト ・Microsoft Office Standard/Professional Plus ・Microsoft VisioR Standard/Professional ・Microsoft Project/Professional |
レンタル期間 |
1ヶ月〜 |
料金(税込) |
Microsoft Office Standard:4,400円/月 Microsoft Office Professional Plus:5,500円/月 Microsoft VisioR Standard:1,760円/月 Microsoft VisioR Professional:3,850円/月 Microsoft Project:5,500円/月 Microsoft Project Professional:8,800円/月 ※インストール料金は一律2,200円 |
5. 株式会社JECC
画像引用:株式会社JECC
株式会社JECCのおすすめポイント
- Office・セキュリティ対策・HDD暗号化ソフトの3本柱
- セキュリティ性の高い東芝社のHDD暗号化ソフトを提供
株式会社JECCは、電子計算機や通信機器、ソフトウェアなどのレンタル・リースを行う会社です。同社は1961年の創立から半世紀に渡って、電機・通信などIT領域サービスに注力してきました。
PCのレンタルと同時にMicrosoft Office、セキュリティ対策ソフト、HDD暗号化ソフトのレンタルが可能です。JECC側がライセンス管理を行い、インストールされた状態で届きます。
HDD(ハードディスク)暗号化ソフトでは、東芝社の「SmartDE」を提供。PC起動前の認証確認やファイル・フォルダの暗号化などハードディスク全体を暗号化し、不正利用をブロックします。
株式会社JECCの概要・価格感
ソフトウェア レンタルページ |
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ソフトウェアの種類 |
Microsoft Office系ソフト(Office Standard/Professional) セキュリティ対策ソフト(ウイルスバスター・EndpointProtection) HDD暗号化ソフト(SmartDE) |
レンタル期間 |
1ヶ月〜 |
料金 |
Microsoft Office Standard:3,800円/月 ウイルスバスター:500円/月 SmartDE:800円/月 ※別途インストール料金2,000円/台が必要 |
【個人向け】ソフトウェアのレンタル会社2選
続いて、個人向けのソフトウェアのレンタル会社をご紹介します。
1. レンタルマーケット
画像引用:レンタルマーケット
レンタルマーケットのおすすめポイント
- 10年の実績と最短で即日発送のスピード対応
- Mac向けのOfficeも提供しているのでMacユーザーにもおすすめ
レンタルマーケットは、株式会社SSマーケットによる個人・法人向けのレンタルサービスです。PCやタブレットなどの端末をはじめWi-Fiルーター、ソフトウェアなど幅広い商品のレンタルを行っています。
レンタル事業は10年の実績を有し、きめ細やかなサービスに定評があります。最短で即日発送のスピーディーな対応も魅力です。
ソフトウェアはMicrosoft Officeとセキュリティ対策ソフト(ウイルスバスター)のレンタルが可能です。OfficeではWindows向けの「Standard」と「Professional」、Mac向けの「Standard」を提供しています。Macを利用している方にもおすすめです。
レンタルPCにインストールした状態で届き、レンタルで使ってみて気に入れば購入も可能です。
レンタルマーケットの概要・価格感
ソフトウェア レンタルページ |
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ソフトウェアの種類 |
Microsoft Office系ソフト (Office Standard/Professional/for Mac Standard) セキュリティ対策ソフト(ウイルスバスター) |
レンタル期間 |
1ヶ月〜 |
料金 |
Microsoft Office Standard 2019:4,400円/月 Microsoft Office 2019 Mac Standard:5,500円/月 ウイルスバスター:550円/月 ※別途インストール料金が必要 (Microsoft系ソフトは2,200円、ウイルスバスターは1,100円) |
2. パソコンレンタルマン
画像引用:パソコンレンタルマン
パソコンレンタルマンのおすすめポイント
- Microsoft Officeでは各年のバージョンを用意
- 専任スタッフによる電話サポートが付帯
パソコンレンタルマンは、法人向けでご紹介した「株式会社タマヤ」が展開する個人向けのレンタルサービスです。PCのレンタルからソフトウェアのレンタルまでを行います。
ソフトウェアではMicrosoft Officeの「Standard」「Professional」と、セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」のレンタルが可能です。
Officeでは2016年、2013年など各年のバージョンを用意。2016年バージョンでは、レイアウト作成に特化した「Publisher」も付属しています。また、教育機関向けの「Academic(アカデミック)版」も取り扱いがあります。
さらに、PC・ソフトウェア共に専任スタッフによる電話サポートが付帯。万が一のトラブル時にも迅速に解決しやすいでしょう。
パソコンレンタルマンの概要・価格感
ソフトウェア レンタルページ |
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ソフトウェアの種類 |
Microsoft Office系ソフト (Office Standard/Professional、Academic) セキュリティ対策ソフト(ウイルスバスター) |
レンタル期間 |
1ヶ月〜 |
料金 |
Microsoft Office Standard:4,320円/月 Microsoft Office Professional:5,292円/月 ウイルスバスター:432円/月 ※別途インストール料金2,160円が必要 |
ソフトウェアをレンタルする際の注意点
ソフトウェアのレンタルは便利ですが注意点もあります。レンタル会社を利用する際は、以下の2つには注意しましょう。
1. MicrosoftのPCではレンタルライツの取得有無を確認する
MicrosoftのPCやソフトウェアをレンタルする際、「レンタルライツ(Rental Rights)」の取得有無を確認しましょう。レンタルライツとは、Microsoft社がレンタル会社など第三者に求めるリース権です。レンタル会社はRental Rightsのライセンスを取得することで、利用者に製品を提供できます。
Microsoft社の製品のレンタル事業を行う会社はライセンスを取得している場合がほとんどです。しかし中には取得していない会社もあるため、念のため取得有無を確認しておきましょう。
空港やインターネットカフェ、ホテルなど不特定多数の人が利用する場でレンタルサービスを行う場合、借りる側も別途レンタルライツが必要となりますので注意が必要です。
2. レンタル料金の期間は1暦月単位での計算が基本
基本的にソフトウェアのレンタル料金は、1暦月単位で計算されます。1暦月単位とは、利用が数日であっても1ヶ月分の料金が発生することです。
- 利用が1/1〜1/31の1ヶ月間→1ヶ月分の料金
- 利用が1/15〜2/15の1ヶ月間→2ヶ月分の料金
月をまたいだ場合もプラス1ヶ月分の料金が発生するため、レンタル期間は慎重に考えましょう。
【まとめ】迷ったら一度お試しでレンタル利用がおすすめ
本記事ではソフトウェアのレンタルについて詳しくお伝えしました。Microsoft Officeからセキュリティ対策ツール、HDD暗号化ソフトなど会社によってレンタルできるソフトウェアは会社によって異なります。1〜2ヶ月のレンタルであれば数千円で収まるので、レンタルするか迷ったら一度借りてみてはいかがでしょうか。