リースとレンタルの違いとは?メリット・デメリットも紹介

リースとレンタルの違いとは?メリット・デメリットも紹介

「リース」「レンタル」は聞いたことあるけれど、具体的な違いが分からず、導入方法に迷っている企業も多いですよね。

そこで、本記事では、OA機器のリースとレンタルの違いやメリット・デメリット、またリース・レンタルそれぞれについておすすめの会社も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次
  1. 1. リースとレンタルの違い
    1. 1-1. リースとレンタルの比較表
  2. 2. リースとは
    1. 2-1. ファイナンスリースとオペレーティングリースの2種類
    2. 2-2. リースできないものもある
  3. 3. リースのメリット・デメリット
    1. 3-1. リースのメリット
    2. 3-2. リースのデメリット
  4. 4. レンタルとは
  5. 5. レンタルのメリット・デメリット
    1. 5-1. レンタルのメリット
    2. 5-2. レンタルのデメリット
  6. 6. リース契約かレンタル契約かを選ぶときのポイント
    1. 6-1. 「利用期間」を判断基準にする
  7. 7. OA機器のリースにおすすめの会社
    1. 7-1. スターティア株式会社
    2. 7-2. 電脳株式会社
    3. 7-3. 大塚商会
  8. 8. OA機器のレンタルにおすすめの会社
    1. 8-1. 株式会社オーエーナイン
    2. 8-2. 株式会社レンタルバスターズ
    3. 8-3. 株式会社ビジョン
  9. 9. リースとレンタルの違いを理解し、自社にあった方法を選びましょう

リースとレンタルの違い

リースとレンタルの比較表

リースとレンタルの主な違いを表にまとめました。

 

リース

レンタル

契約期間

中長期

半年~10年

短期

最短1日~3年

相場

(コピー機・複合機

の月額)

約5,000~10,000円

約10,000~15,000円

貸し方の違い

ユーザーが希望した物件を

リース会社が新しく購入し貸借

レンタル会社が予め

購入した物件の中から貸借

中途解約

原則不可

可能

会計処理

ファイナンス

リース

オペレーティングリース

オフバランス

(賃貸借処理)

オンバランス

(売買処理)

オフバランス

(賃貸借処理)

以下では、リースとレンタルのそれぞれの特徴や、メリット・デメリットについて詳しく説明します。

リースとは

リースとは

リースとは、ユーザーのニーズにあった物件をリース会社が新しく購入し、貸借する契約。毎月一定料金をリース会社に支払うことで借り入れることが出来ます。

レンタルは同一商品を代わる代わる多数のユーザーに貸す一方で、リースは同一商品を特定のユーザーのみに長期的に貸借します。リースでは半年から10年といった中長期にわたって契約が結ばれることが特徴です。

ファイナンスリースとオペレーティングリースの2種類

 

ファイナンスリース

オペレーティングリース

特徴

フルペイアウト方式

中古価格を元にリース料金が組まれる

会計処理

売買処理(一部賃貸借処理)

売買処理

対象物件

動産全般

中古でも市場価値のある物件

リースには、「ファイナンス・リース」と「オペレーティング・リース」の2種類が存在します。ふたつのリース取引は、会計処理が異なることに注意が必要です。

ファイナンスリース

ファイナンスリースとは、リース会社が契約に要した費用をほぼ全額支払われるようにリース料金が設定される、「フルペイアウト」のリース。会計処理は、売買処理(一部賃貸借処理)です。

また、ファイナンス・リースはさらに「所有権移転ファイナンスリース」と「所有権移転外ファイナンスリース」の2種類があります。これらの違いは、リース期間の満了後に物件の所有権がユーザー側に移転するかしないかです。

※(対象物件例)器具、機械、装置など、動産全般

オペレーティングリース

オペレーティングリースとは、中古でも市場価値がある物件に限って契約できるリースのこと。契約満了時の中古市場での価格に基づいて、物件価格から中古価格を差し引いたものがリース料金に設定します。

会計処理は、全額賃貸借処理。ファイナンスリースに比べ、柔軟に期間を設定でき、コストが低く抑えられます。

※(対象物件例)自動車、工作機械、建設機械、半導体製造設備、航空機、船舶、コンテナ

リースできないものもある

リースは、コンピュータやOA機器など、あらゆる分野が対象の物件となっていますが、リース対象外の物件もあります。返金・移設・特定が困難な物件は、リース対象外なので注意が必要です。

【具体例】不動産、建築付属設備、構築物、工事費用、修理費、消耗品 など

リースのメリット・デメリット

リースのメリット

リースのメリット

毎月の料金が安い

リースは、下の表のようにレンタルよりも割安の月額料金になります。リースの契約期間は法定耐用年数を基準に設定されるので、レンタルよりも長期的。そのため、月額換算すると割安になります。

(例)コピー機・複合機の月額料

リースの相場

約5,000~10,000円

レンタルの相場

約10,000~15,000円

新品・最新機器が導入できる

リースは、ユーザー側の希望した物件をリース会社が代行して購入する契約のため、好きな機種を選択できます。つまり、好きなメーカーの最新機種を新品で導入することが可能

最新の設備を使用したい企業におすすめです。

リースのデメリット

リースのデメリット

中途解約が出来ない

リースは、リース会社側が購入時の費用全額を回収できるように料金設定がされているため、原則として中途解約が出来ません。確実に長期で使用するものが契約に適しています

しかし、どうしても解約したい場合には、残リース料、または残リース料相当額の違約金を一括で支払うことで解約できる場合もあります。

リース会社による審査がある

リースは長期間の支払い契約のため、審査があります。審査は2~7日前後で、審査がある分契約締結に時間がかかるため、申請手続きは余裕をもって進める必要があるでしょう。

リース会社によりますが、可決率は6〜9割程度です。しかし、会社の状況によっては審査で落とされてしまうこともあるため、注意が必要。審査基準には、滞納歴の有無、会社の起業年数・業績、代表の年齢などの要素があります。事前に確認しておくことがおすすめ。

審査の基準はリース会社によって違いますが、リース審査で通過率が低くなる可能性があるポイントを以下の表にまとめました。

滞納歴

会社or代表取締役に3か月以上の滞納歴がある

(ローン、クレジットカード、携帯電話の支払いなど)

会社の起業年数・業績

起業年数が3年未満、黒字経営が2期未満

代表の年齢

代表取締役がリース契約満了時に70歳以上or20代前半以下

→連帯保証人を求められる可能性がある

業種

美容、エステ、風俗、飲食などの業種

(閉店リスクが高いため)

レンタルとは

レンタルとは

レンタルとは、レンタル会社が所有する物件の中から、ユーザーが選択して借り入れる契約のこと。リースとは違い、借りる側のニーズに応じて新たに物件を購入する事はしません。あらかじめレンタル会社が購入した物件の在庫の中から、ユーザーが選択します。

最短で1日から半年と、短期間で借り入れることが出来る手軽さが特徴です。

レンタルのメリット・デメリット

レンタルのメリット

レンタルのメリット

短期間で借りられる

レンタルは、中長期契約のリースと違い、短期間の契約に向いています。最短1日から借りられるレンタル会社もあるため、イベント等の短期間で借り入れを検討している方にはおすすめです。

中途解約ができる

レンタルは、レンタル会社が元々所有している物件をユーザーに貸し出すため、リースとは違って問題なく中途解約が出来ます。

しかし、レンタル会社や契約プランによっては、解約手数料がかかってしまうケースもあるので、契約前にしっかりと確認しておく必要があります。

レンタル会社による審査がない

レンタルは、リースと違って審査が必要ないため、手軽に、かつスムーズに導入することが出来ます。レンタル会社によって変わりますが、申し込みから最短2日で導入できるケースも。スケジュールが多忙な方や、早急にコピー機が必要な方におすすめです。

レンタルのデメリット

レンタルのデメリット

毎月のレンタル費用が高い

レンタルは、リースに比べて月額料金が高い傾向があります。使用期間に融通が利く反面、長期間の利用には向いていません

(例)コピー機・複合機の月額料

リースの相場

約5,000~10,000円

レンタルの相場

約10,000~15,000円

機種やモデルの選択肢が限られる

レンタル会社があらかじめ購入してある在庫の中から物品を選択するため、機種やモデルの選択肢が限られます。また、在庫はほとんど中古品なので、新品の機種を自由に選択したい場合には適していません

注意:搬入搬出費が別途かかる

リースでは、搬入搬出費等の導入時にかかる費用を月額リース料金に含んでいることが多いため、初期費用が抑えられます。しかし、レンタルは月額料金とは別に搬入搬出費がかかるケースが多いことが注意点。見積もりの際にしっかりと確認しておくことをおすすめします。

(例)レンタル会社の搬入搬出費

A社

50,000円

B社

22,000円

リース契約かレンタル契約かを選ぶときのポイント

「利用期間」を判断基準にする

リースかレンタルかを選ぶときの判断基準として、「利用期間」を1つの目安にしてみてはいかがでしょうか。

利用期間の目安を、コピー機・リースとPCに分け、表にまとめました。

これを参考にしながら判断をしてみてください。

 

リース

レンタル

コピー機・複合機

3年以上

1日~3年未満

PCなど

2年以上

1日~2年未満

長期的な利用の場合、レンタルは月額費が割高のため、月額費が割安のリースの方がお得。短期的な利用の場合は、リースだと中途解約ができないので、利用期間に融通の利くレンタルの方がおすすめです。

OA機器のリースにおすすめの会社

ここでは、OA機器のリースにおすすめの会社を紹介します。

OA機器の会社選びの際に参考にしてください。

スターティア株式会社

コピホーダイ(スターティア株式会社)

画像引用:スターティア株式会社

おすすめポイント

  • コピー機リースが月額3,000円~と低価格
  • 質の高いサポート体制が整っている
  • オフィスのインフラ周りをまとめてサポート

スターティア株式会社は、「コピホーダイ」というサービスでOA機器のリースを行っています。
大量仕入れによってコストを削減しているため、コピー機リースが月額3,000円からという低価格を実現。

自社メンテナンスにも力を入れていて、対応エリア(東京・横浜・名古屋・大阪市・福岡に拠点)では手厚いフォローを受けることが可能。総合ベンターならではの強みとして、コピー機以外のサポートもお任せ出来る「スターティア訪問サポート」もあります。スターティア以外から導入した機器がある場合でもサポートしてもらえることもメリットです。

また、サポートの質も高く、同社エンジニアは、SHARPが開催する複合機エンジニア大会に、4年連続決勝進出の実績があります。

また、スターティアはオフィスのトータルサポートをしており、コピー機や複合機のほかにも、電話機、ネット回線、セキュリティ機器等のオフィスのインフラを総合的に提案するワンストップシステムを採用。そのため、オフィス周りの環境をすべてお任せしたい方におすすめです。

電脳株式会社

OAランド(電脳株式会社)

画像引用:電脳株式会社

おすすめポイント

  • リース・レンタル・中古販売全てに対応
  • 起業家に対するサポートが手厚い
  • シミュレーションシステムを完備

電脳株式会社は、「OAランド」というサービスでOA機器のリースを行っています。価格は、コピー機リースが月額4,300円からと、相場よりも低価格。リースのほかに、レンタルや中古品にも低価格で対応しています。リース、レンタル、購入の導入方法でまだ悩んでいる方にはおすすめです。

起業家へのサポートが手厚く、オフィスづくりをフルオーダー出来る「起業家支援スーパーパック」があります。新品と中古品を併用することで、コストダウンを実現し、129,800円(3名用オフィス)からの格安なプラン提供が可能。

また、シミュレーションシステムもおすすめです。最適なコピー機を診断できるシミュレーションや、起業家支援スーパーパックにいくらかかるかを診断する料金シミュレーションを完備。起業家や初心者にとって、コピー機・複合機・OA機器などのオフィス周りのインフラ選びにおすすめです。

大塚商会

大塚商会

画像引用:大塚商会

おすすめポイント

  • 年間取引企業数29.2万社
  • 製品選び・導入計画のサポートが手厚い
  • 導入後の活用術をアドバイスしてもらえる

大塚商会は、年間取引企業数が29.2万社で、東証一部上場企業でもあります。多くの取引実績があるため、信頼性も高いです。

また、サポート体制が手厚いことが特徴。時間のかかる複合機のメーカーや機種の選定に対して、ヒアリングを行った上で、最適な提案をしてもらえます。ユーザーの要望にマッチした複合機の標準仕様を策定し、導入計画書の作成支援までフォロー。これなら、初心者も安心して導入までのステップを踏むことが出来るでしょう。

導入後のサポートも豊富で、業務にあった複合機の活用方法をアドバイスしてもらえます。複合機のプリンター機能、FAX、スキャナー機能などの有効な活用方法を提案してもらえるため、コスト削減や業務効率の向上も可能です。

OA機器のレンタルにおすすめの会社

株式会社オーエーナイン

株式会社オーエーナイン

画像引用:株式会社オーエーナイン

おすすめポイント

  • 最短1日から中長期まで、幅広いレンタルプランに対応
  • 移設・撤去・廃棄のみのサービスもあり

株式会社オーエーナインは、「OA機器.com」というサービスでOA機器のレンタルを行っています。

最短1日からレンタルが出来ます。価格は、カラー複合機だと、1日660円、月19,800円から。また、「借り得っ!」プランでは、1~3年の中長期のレンタルも提供しています。解約金が発生しないため、リース契約をするには不安な方にはおすすめです。

また、OA機器の移設・撤去・廃棄のみのサービスも行っています。オーエーナインでリースやレンタルをしていない場合でも可能なため、オフィスの引っ越しなどを考えている方は利用してみてはいかがでしょうか。

株式会社レンタルバスターズ

株式会社レンタルバスターズ

画像引用:株式会社レンタルバスターズ

おすすめポイント

  • オフィスづくりをまとめてお任せできる
  • 大量な商品を迅速にレンタルできる

株式会社レンタルバスターズは、OA機器から什器、オフィス家具まで、オフィス周りのツールをレンタル提供しています。

オフィス周りのツールをすべて網羅しているため、オフィスづくりをまとめてお任せが出来ます。家具やPC、複合機などを一式でレンタルが可能なだけでなく、LAN工事、電話配線、レイアウト提案等も対応。回収までしてもらえるため、アウトソーシングのためのオフィスなど、一時的な利用にはピッタリ。

豊富な在庫から、大量な商品をレンタルすることが可能。さらに、倉庫には東日本の拠点と西日本の拠点があるため、迅速な納品も可能となっています。1000人分のオフィス家具を10日後に納品した実績もあります。大量な物品を迅速にレンタルしたい方にはおすすめです。

株式会社ビジョン

株式会社ビジョン

画像引用:株式会社ビジョン

おすすめポイント

  • 申し込みから最短2日で設置可能
  • 最短即日でメンテナンス対応可能

株式会社ビジョンは、「コピー機.com」を通してコピー機・複合機のレンタルを行っている会社。レンタルのほかにも中古購入やリースの取り扱いもあります。

株式会社ビジョンでのレンタルは、場所にもよりますが、申し込みから最短2日で設置することが可能。また、日単位での利用も出来ます。開催間近のイベントなど、短期間利用でスピーディーな導入を求める場合に向いています。

また、保守サービスは、すべてメーカーメンテナンス方式をとっています。日本各地にあるたくさんの支店からいち早く向かうことが出来るため、最短即日のスピード対応が可能です。対応エリアは47都道府県をカバー。導入・保守サービス共に迅速な対応を求める方におすすめの会社です。

リースとレンタルの違いを理解し、自社にあった方法を選びましょう

ここまで見てきた通り、リースとレンタルは、契約期間や相場、中途解約の可否、審査の有無などが異なります。特に、検討している利用期間に適していない方法で契約してしまうと、無駄にコストがかかってしまう可能性があるので注意が必要です。

リースとレンタルのどちらかを選択する際は、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で自社のニーズにマッチしている方法を選びましょう。