レンタルビジネスフォンの料金・仕組み|リースとの違いや利用シーンも解説!
リース / 購入のほかに、ビジネスフォンを導入するもう1つの選択肢となるのがレンタル。
しかし、レンタル料金はどのくらいか?仕組みはどうなっているのか?知らない方は多いはず。
そんな方に向け、料金・仕組みからリースとの違い、おすすめの利用シーンまで、レンタルビジネスフォンの基本を解説していきます。
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レンタルビジネスフォンの仕組み
レンタルビジネスフォンとは、文字通り、必要な期間だけビジネスフォンをレンタルできるサービスのこと。販売 / リースを手掛けるビジネスフォン販売代理店の多くが、レンタルビジネスフォンサービスも提供しています。サービスの問い合わせから返却まで、一般的な手続き / 流れは以下の通りです。
- レンタル会社に問い合わせ
- 見積もり / 契約
- 設置工事 / 開通
- レンタル期間終了 / 撤収作業
ビジネスフォンの基礎知識については以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:ビジネスフォンとは?導入前に知っておきたい基本・選び方のポイントを解説!
中古ビジネスフォンのレンタルが基本
レンタルビジネスフォンサービスで借りられるのは、主装置 / 多機能電話機ともに「中古品」が基本です。そのため、希望するメーカー / 機種のビジネスフォンがレンタル会社の在庫にない場合もあります。最新機種に搭載されている機能が利用できない、ということも考えられるでしょう。
しかし、あまり心配することはありません。現行機種の中古品、一世代前の機種など、ビジネスフォンの製造年が比較的新しければ、オフィスで必要な機能は一通り網羅されているはずです。
いつでも解約可能
レンタルビジネスフォンは、必要なくなればいつでも解約が可能です。途中解約による違約金なども発生しません。また、ビジネスフォンのレンタル期間は「3か月以上1か月単位」の場合が多いようですが、日割計算でレンタルしてくれる会社もあります。
ただし、期間満了前に解約した場合の精算は、レンタル会社によって対応が異なります。見積もり / 契約までの間に確認しておきましょう。
回線工事 / 設置工事 / 撤収作業が必要
レンタルビジネスフォンは、レンタカーのように「借りて」「返す」だけというわけにはいきません。購入 / リース導入と同様、レンタルビジネスフォンでも「設置 / 設定工事」が必要であり、電話回線がなければ「回線工事」も必要。レンタル期間満了後の「撤収作業」があることもレンタルビジネスフォンの特徴です。
こうした各種工事費用は、ビジネスフォンのレンタル料金とは別に、見積もり / 請求される場合が一般的です。
レンタル中のビジネスフォンに対する保証
過失を除き、レンタル中のビジネスフォンに故障が発生した場合は、代替え機などで対応するというレンタル会社がほとんど。もちろん、レンタル会社によって対応は異なるため、こちらも見積もり / 契約前の確認が必須です。
そもそも、信頼できるレンタル会社であれば、主装置 / 電話機ともにメンテナンス / クリーニングが行き届いているため、トラブル発生の可能性はあまりありません。料金も重要な要素ではありますが、レンタルビジネスフォンはレンタル会社選びが重要です。
レンタルビジネスフォンの料金
ここまでで、レンタルビジネスフォンサービスの仕組みを解説してきましたが、気になるのは「いくらでレンタルできるのか?」レンタルビジネスフォンの料金でしょう。
しかし、レンタルビジネスフォンの料金は、さまざまな要因により「相場はいくら」と一概にいえないのが現実です。
以下から、レンタルビジネスフォンの料金を具体的にイメージできる目安を、相場が変動する要因とともに解説していきます。
内訳はレンタル料金 + 工事費
レンタルビジネスフォンの料金内訳は、すでに解説したように「主装置 / 電話機のレンタル料金」+「工事費」です。
工事には、設置 / 設定工事のほかに「回線工事」「撤収作業」も含まれますが、撤収作業は10,000〜15,000円程度のことが多いようです。回線工事は状況に応じて大きく変動します。
レンタル料金は機器1台1,000円前後から
ビジネスフォンのレンタル料金は、主装置 / 電話機、それぞれの機器ごとに月額1台1,000円前後である場合が多いようです。たとえば、主装置1台、電話機3台であれば、月額4,000円程度になると考えておけばいいでしょう。
工事 / 設定費は機器1台12,000円程度
一方、工事 / 設定費は、主装置 / 電話機、それぞれの機器ごとに1台12,000円前後となる場合が多いようです。上述した主装置1台、電話機3台の構成であれば、12,000円 × 4台 = 48,000円となる計算です。
ビジネスフォンの機種 / 台数 / 期間でレンタル料金は変動
ただし、上述したレンタル料金は、ビジネスフォンの機種 / 台数 / レンタル期間で変動します。一般的には、多機能な機種の場合、電話機の台数が多い場合、レンタル期間が短い場合に、レンタル料金は高くなる傾向にあります。
レンタル期間の違いによる計算例を紹介しておきましょう。(主装置1台 / 電話機3台)
レンタル期間 |
3か月 |
6か月 |
ビジネスフォン レンタル 料金 |
1,000円 × 4台 × 3か月 = 12,000円 |
800円 × 4台 × 6か月 = 19,200円 |
工事 / 設定費 |
12,000円 × 4台 = 48,000円 |
12,000円 × 4台 = 48,000円 |
撤収費用 |
15,000円 |
15,000円 |
レンタル料金合計 |
75,000円 |
82,200円 |
レンタル会社によって料金項目 / 支払方法はまちまち
レンタルビジネスフォンの目安となる料金を紹介しましたが、料金項目はレンタル会社によって異なります。たとえば、工事費を含んだ合計金額をレンタル期間で割ったものを月額として提示する場合もあれば、出張費を初期費用として別途請求される場合もあります。
工事費とは別に、レンタル料金を毎月支払う、前金としてビジネスフォン設置前に全額を支払うなど、支払方法もレンタル会社によってまちまちです。
レンタルビジネスフォンとリース契約の違い
ここまでで、レンタルビジネスフォンの料金、仕組みについて解説してきました。それでは、レンタルビジネスフォンと、ビジネスフォンの導入方法として主流の「リース契約」はなにが違うのか?気になる方に向け、簡単に解説しておきましょう。
賃借契約という点では、レンタルビジネスフォンもリース契約も同じです。しかし、レンタルビジネスフォンが「レンタル会社所有の中古品」を貸出対象とするのに対し、リース契約は「リース会社が購入した新品」を貸し出す点で異なります。
レンタルビジネスフォン |
リース契約 |
|
ビジネスフォンの 所有権 |
レンタル会社 |
リース会社 |
対象となる ビジネスフォン |
レンタル会社の所有する 中古品 |
新品 |
料金に含まれるもの |
レンタル料金 工事費 撤去費 |
新品ビジネスフォンの取得価額 工事費 税金・保険 リース会社の手数料 |
契約期間 |
3か月単位〜 |
3年〜6年 |
契約の中途解約 |
可能 |
不可 |
初期費用 |
必要 |
不要 |
ビジネスフォンのリース契約については以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:ビジネスフォンのリース料金相場|契約前に知っておきたいリースの基本を解説!
期間によってはレンタルビジネスフォンが割高なことも
レンタルビジネスフォンが「使った分だけ」の料金支払いなのに対し、リース契約は「ビジネスフォン導入に関する費用全額を均等割」した料金を支払います。
当然、支払い総額はリース契約の方が高額ですが、レンタル期間によってはレンタルビジネスフォンの方が高額になってしまう場合もあります。
これは、短期間の利用を前提とするレンタルビジネスフォンの月額料金が「リースよりも高額」になるからです。レンタルビジネスフォンの契約期間に制限はありませんが、おおよそ2年以上の利用を想定している場合は、リース契約による導入をおすすめします。
ここまでの解説を踏まえ、レンタルビジネスフォン 、ビジネスフォンのリース契約、それぞれのメリット・デメリットをまとめておきましょう。
レンタルビジネスフォンのメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
|
レンタル ビジネスフォン |
・必要なときだけ ビジネスフォンを利用できる。 ・短期利用可能 ・審査は不要 ・費用は利用した分のみ |
・利用期間が長期になると割高 ・月額料金はリースよりも高め ・中古ビジネスフォンが対象、 選択の余地があまりない |
リース契約のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
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ビジネスフォンを リース契約 |
・最新のビジネスフォンを 初期費用なしで導入 ・リース料金は全額経費に計上可能 ・減価償却や固定資産税が不要 ・万一の場合に動産保険を適用できる |
・リース契約の中途解約は不可 ・リース期間満了時は ビジネスフォンを返却 ・中古品はリースの対象外 ・総額は一括購入より高額 |
レンタルビジネスフォンがおすすめの利用シーン
メリット・デメリットを含めたレンタルビジネスフォンの概要、リース契約との違いを把握できたのではないでしょうか?それでは、レンタルビジネスフォンはどのような場合に活用するのがベストなのか?最後に、レンタルビジネスフォンがおすすめの利用シーンをいくつか紹介しておきましょう。
仮設事務所での短期間利用
仮設事務所や施設で、短期間ビジネスフォンを利用したい場合にレンタルビジネスフォンは最適です。たとえば、工事現場などの仮設事務所、イベント会場の事務局、選挙事務所、マンションのモデルルーム / モデルハウスなど。コールセンターで繁忙期のみ追加電話機が必要なった、といったシーンにもレンタルビジネスフォンは選択肢になり得ます。
はじめてビジネスフォンを導入するオフィスのお試し利用
新たにオフィスを開設するが、ビジネスフォンを使ったことがない、本当に必要か判断がつかないといったシーンで「お試し利用」するのにレンタルビジネスフォンは最適です。ビジネスフォンの使い勝手、必要性を確認して本格的にリース契約するなど、リスクを抑えながらビジネスフォンを導入できます。
リース契約の審査が通りにくいオフィス
リース契約でビジネスフォンを導入したいが審査に通らない、というオフィスにもレンタルビジネスフォンはおすすめです。オフィスの電話業務に支障をきたすことなく、資金調達するまでのつなぎとして利用できます。
レンタルビジネスフォンの料金・仕組みを紹介しました
レンタルビジネスフォン料金はどのくらいか?仕組みはどうなっているのか?利用したことがないためわからない。そんな方に向け、料金・仕組みからリースとの違い、おすすめの利用シーンまで、レンタルビジネスフォンの基本を解説してきました。
ビジネスフォンを常設したいというニーズには向いていませんが、意外にさまざまな利用シーンに適しているのがレンタルビジネスフォンです。短期的にビジネスフォンが必要になった場合は、レンタルビジネスフォンの利用を検討してみてください。