コピー機のリースに潜む4つのからくりとは|契約前に見分ける方法を解説

コピー機のリースに潜む4つのからくりとは|契約前に見分ける方法を解説

コピー機を導入したいが初期費用の高さから、リース契約を検討している企業も多いのではないでしょうか。リース契約の締結前はリースに潜むからくりを把握すると、リスクを抑えた利用につながります。

本記事ではコピー機のリースに潜むからくりや、見分ける方法などを紹介します。からくりを見破り、自社に最適なリース会社との契約につなげましょう。

目次
  1. 1. コピー機のリース契約の仕組み
    1. 1-1. レンタルとの違い
  2. 2. コピー機のリースに潜む4つのからくり
    1. 2-1. リース期間が長いほど総額が高くなる
    2. 2-2. リース期間中の機種変更は新リースに残債が上乗せされる
    3. 2-3. リース料金とは別に保守料金がかかる
    4. 2-4. カウンター料金が高く設定されている可能性がある
  3. 3. コピー機のリースのからくりを見抜く方法
    1. 3-1. 見積もり・契約書の不明点をなくす
    2. 3-2. 相見積もりを取得する
    3. 3-3. リース会社の評判を調べる
  4. 4. 【まとめ】コピー機のリースのからくりを紹介しました

コピー機のリース契約の仕組み

コピー機のリースに潜む4つのからくりとは|契約前に見分ける方法を解説_2

リース契約とはリース会社が購入した物件・物品を、貸借する契約のことです。ユーザーは、毎月一定の料金をリース会社に対して支払うことで物件・物品を借り入れられます。

レンタルとの違い

コピー機をオフィスに導入する場合、リースとレンタルのどちらかを検討するケースがあるでしょう。リースとレンタルの違いは以下のとおりです。

 

リース

レンタル

契約期間

中長期

半年~10年

短期

最短1日~3年

相場

(コピー機・複合機

の月額)

約5,000~10,000円

約10,000~15,000円

貸し方の違い

ユーザーが希望した物件を

リース会社が新しく購入し貸借

レンタル会社が

予め購入した物件の中から貸借

中途解約

原則不可

可能

リースはレンタルとは異なり、中長期にわたる契約が基本です。コピー機の機種にもよりますが、月額料金の相場はレンタルよりも安い場合が多いです。

コピー機のリースに潜む4つのからくり

コピー機のリースに潜む4つのからくりとは|契約前に見分ける方法を解説_1

コピー機を導入する際にリースを利用すると、新品購入よりも初期費用を抑えることが可能です。ただしリースには4つのからくりが潜んでいるので、事前に把握した上で利用を検討しましょう。

リース期間が長いほど総額が高くなる

リースは契約期間が長いほど、毎月のリース料金が安くなります。しかし長期リースはリース料を支払う期間が長くなるため、短期リースよりも結果的に支払う総額が高くなりやすいので注意しましょう。一般的なリース契約のリース料率は以下のとおりです。

リース契約期間

リース料率

3年

3.1~3.2%

4年

2.5~2.6%

5年

1.9~2.0%

6年

1.6~1.7%

7年

1.3~1.4%

例えば400万円のコピー機をリースすると想定し、3年・5年・7年契約の総額を比較すると以下の通りです。

【リース3年(リース料率3.1%)】

コピー機の本体価格:4,000,000円

月々のリース料金:4,000,000円×3.1%=124,000円

支払い総額:124,000円×12ヶ月×3年=4,464,000円

【リース5年(リース料率1.9%)】

コピー機の本体価格:4,000,000円

月々のリース料金:4,000,000円×1.9%=76,000円

支払い総額:76,000円×12ヶ月×5年=4,560,000円

【リース7年(リース料率1.4%)】

コピー機の本体価格:4,000,000円

月々のリース料金:4,000,000円×1.4%=56,000円

支払い総額:56,000円×12ヶ月×7年=4,704,000円

上記のように3年リースと7年リースを比較すると、月額料金は68,000円、支払い総額は240,000円も異なります。リース会社から月額料金を安く提示され、長期のリース期間を提案される可能性があるので注意しましょう。

リース期間中の機種変更は新リースに残債が上乗せされる

リース契約は、原則期間途中での解約ができません。しかし、コピー機のリース契約中にリース会社から最新機種への乗り換えを提案されるケースがあります。

契約中のリースがあるにもかかわらず、新たにリース契約を締結する場合、残っている債務を完済しなければなりません。債務を完済できない場合は、前リースの残債が新リース契約に上乗せされることになります。その場合はコピー機2台分のリース料金を払い続けることになるため、リース契約中の乗り換えには注意が必要です。

リース料金とは別に保守料金がかかる

コピー機のリースには、以下のような保守料金がかかります。

  • カウンター保守契約:毎月コピーした枚数がカウントされ料金を支払う保守契約で、コピー機の定期的な修理・メンテナンス・インク代もセット
  • キットトナー保守契約:専用トナーを購入して使用する代わりに無償で修理を受けられる契約。トナー料金に保守費用が含まれる
  • スポット保守契約:コピー機の不具合が発生した際に、都度有償での修理となる契約。主に中古品に適用される

カウンター保守とキットトナー保守は、両方を契約するわけではなく、企業の用途に応じてどちらかを契約します。カウンター保守は故障による修理が多い場合や、トナーの消費が多い場合におすすめです。キットトナー契約は、月間の印刷枚数が少数で済む企業に向いています。

カウンター料金が高く設定されている可能性がある

カウンター料金とは、カウンター保守にかかる料金のことです。リース会社によっては毎月のリース料金が安くなる代わりに、カウンター料金が高くなるケースもあります。

カウンター料金の相場よりも高いと、カウンター料金が割高である可能性があるので注意しましょう。カウンター料金の相場は以下のとおりです。

種類

モノクロ

2色カラー

フルカラー

料金相場

約2~3円

約5~10円

約15~25円

関連記事:カウンター料金とは?料金相場・メリット・デメリットを解説

コピー機のリースのからくりを見抜く方法

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コピー機のリースにはからくりがありますが、見抜く方法もあります。

見積もり・契約書の不明点をなくす

リース契約は、基本的に契約期間中の変更ができません。そのためリース契約の締結前に、リース会社から取得した見積もりや契約書を隅々まで確認しましょう。

自社のみでは不明点を解消できない場合は、リース会社の担当者に納得するまで問い合わせをしてください。

相見積もりを取得する

コピー機のリース契約の内容は、リース会社によって異なります。そこで相見積もりを取得し、各社の見積もり内容を比較することをおすすめします。毎月のリース料金・カウンター料金などのコストはもちろん、サポートやアフターサポートなども確認が必要です。

リース会社の評判を調べる

リース契約前に、リース会社の評判を調べることで「優良な会社なのか」「あまりよくない会社なのか」を判断しやすくなります。評判を調べる際は、検索エンジンやSNSなどで会社の口コミを確認してみましょう。口コミ内容を確認することで、サービスを受けた第三者の感想を把握できます。

ただし、口コミは全てが真実とは限りません。調べた口コミは鵜呑みにせず、実際にリース会社に問い合わせをした際の対応やサポートなども確認して優良な会社か判断しましょう。

【まとめ】コピー機のリースのからくりを紹介しました

ここまで、コピー機のリースに潜むからくりを紹介しました。リースはレンタルよりも長期間の契約が前提であることから、からくりを知らずにリース契約をしてしまうと、コストが高額になる可能性があります。

そこで見積書・契約書の不明点をなくしたり、相見積もりを取得したりして、リース契約のからくりを見抜きましょう。この記事で紹介した内容を参考に、コピー機のリース利用を検討してみてください。